概要

『高圧ガス製造保安責任者』とは、高圧ガスや液化石油ガスによる災害を未然に防止するため、高圧ガス・液化石油ガスの製造および販売業務に従事するために必要な資格です。資格種別は以下の9種類に分類されます。【①甲種化学②甲種機械③乙種化学④乙種機械⑤丙種化学(液化石油ガス)⑥丙種化学(特別試験科目)⑦第一種冷凍機械⑧第二種冷凍機械⑨第三種冷凍機械】「丙種化学(特別試験科目)」とは、石油化学コンビナートなどの製造事業所、充てん事業所、天然ガススタンドなどで、製造に係る保安の実務的な業務を行うに必要な資格です。資格は年に1度の国家試験に受験するか、高圧ガス保安協会が行う講習を受講し、その講習に対する技術検定に合格した者は、試験の一部が免除され「法令」科目のみの受験となります。

受講形式:オンライン講習

講習時間:21時間 映像配信による講習

受講料:24,900円 (検定試験料含む)+11,760円(講習テキスト・問題集)=36,660円

動画視聴期間:3週間

受講資格:どなたでも受講できます

合格率:【全科目受験 20.8%】【科目免除 89.4%】※令和3年度

備考:テキスト等のご注文(テキスト等は事前に購入して、ご受講ください。)

 

場所は東西線・半蔵門線「九段下駅」より徒歩10分 法政大学 市ヶ谷キャンパスでした。

試験方式

オンライン講習(21時間以上)の動画教材の視聴を完了し、その後の受講に際してのアンケートをお答えいただくことで講習完了となります。筆記試験は講習開講日の約1ヶ月後です。
○丙種化学特別講習検定試験  
・学識(択一式20問/120分)<10:00~12:00>
・保安管理技術(択一式20問/90分)<13:00~14:30>
※検定試験では、四則計算のみができる電卓の使用は認めますが、関数電卓の使用は禁止します。

※検定開始後30分間は途中退室できません。

※問題用紙は回収します。お持ち帰りいただけません。

・合格基準:満点の60パーセント程度で合格となります。

対策

丙種化学(特別試験科目)責任者の資格を取得するには、国家試験に合格する方法以外に、オンライン講習を受講して検定試験に合格することでも取得することができます。国家試験は独学でも十分合格可能ですが、2021年の合格率20.8%と決して楽な試験ではありません。オンライン講習を受講するメリットは、試験対策に重要な部分を繰り返し、動画で見返す事ができる点にあります。また、検定試験は『学識』と『保安管理技術』の2科目だけですので、過去問を繰り返し復習することで比較的通過しやすいようです。検定試験は講習開講日の約1ヶ月後です。

 

講習テキスト・問題集は、『初級 ⾼圧ガス保安技術』2,720円+『高圧ガス保安法規集』4,920 円+『高圧ガス保安法概要』970円+『丙種化学試験問題集 特別試験科目』3,150円=合計11,760円

試験

なんとか合格ラインには達したかなという感じ照れ。この丙種化学特別検定試験は試験問題の一部分を変更して焼き直しをしてるだけで、新傾向の問題は3~4問ほどです。よって全20問中のほとんどが過去問の焼き直しになりますので過去問の復習を中心に勉強時間を費やしましょう。前半の学識試験は計算問題が6問。すべて過去に1度出題されている問題です。計算問題は確実にとれる得点源ですので、苦手意識を持たずに対策することが大事です。試験方式は、学識・保安管理技術ともに5択のマークシート方式(各20問)で、6割以上(12問以上)正解すると合格となりますので、大丈夫そうだなと思ったら早めに退出して、次の試験に備えましょう。お昼休憩も1時間ありますので、午後からの試験対策もバッチリでした。

 

検定試験の合否は1ヶ月後。合格すると、講習修了証が送付されます。講習修了証は、高圧ガス製造保安責任者試験(11月)の試験科目一部免除に必要な書類ですので、大切に保管しましょう。丙種化学特別の受験者数は434名でした。

感想

高圧ガス製造保安責任者試験のカテゴリ「丙種化学」には、『液化石油ガス』と『特別試験科目』があります。丙種化学(液化石油ガス)責任者は、LPガスの製造に係る保安の統括的又は実務的な業務を行う方に必要な資格です。それに対して、丙種化学(特別試験科目)責任者は、石油化学コンビナートなどの製造事業所、充てん事業所、天然ガススタンドなどで、製造に係る保安の実務的な業務を行うに必要な資格です。資格試験には年齢や性別、学歴などの受験資格はないため、誰でも受験ができます。学生と違い、働きながら勉強するというのは本当に大変なことなので、少しでも本試験の負担を減らしておきたいですよね。あなたもオンライン講習を活用して、丙種化学(特別試験科目)責任者を目指してみてはいかがでしょうか。