概要

簡易内管施工士資格は、ガス事業者から既に都市ガスの供給を受けている需要家において、ガス機器の移設・設置工事等に伴うガス栓の増設や位置替えができる資格です。 取得には、一般講習(3日間)と特別講習(1日間・資格保有者向け)の2種類があります。

受講資格:どなたでも受講できます

受講費用:【一般講習】84,800 円【特別講習】20,300円(税込)

講習時間:【一般講習】講義・実技(3日間)【特別講習】講義・実技(1日)

持参品:筆記用具・ノート・モンキーレンチ2本

検定試験:筆記検定と実技検定があります。

 

場所はJR石川町駅より徒歩10分 神奈川県電気工事会館でした。

特別講習

□液化石油ガス設備士の資格保有者で、配管用フレキ管講習修了者の方は2日間免除になります。

受講費用:20,300 円(税込)

講習時間:講義・実技(1日) 5時間

 

□更に、下記資格等の保有者は実技が免除となります。
・ガス可とう管接続工事監督者
・ガス機器設置スペシャリスト資格保有者
・ガス事業者に技能を認められた方

受講費用:18,900 円(税込)

講習時間:講義(1日) 4時間

カリキュラム

□ 1日目:座学

・都市ガスの基礎

・ガス工事(ガス栓、フレキ増設工事)の概要

・ガス工事の施工

・ガス栓と燃焼機器との接続(可とう管接続)

□2日目:実技

・ガス栓増設に伴う施工要領と単位作業・撤去

・接続具と燃焼機器との接続実習

□3日目:実技

・増設工事実習・撤去

・検定試験(筆記)

・検定試験(実技)

 

簡易内管施工士というのは、都市ガスの工事に必要な資格で、その名の通り比較的簡易な工事を行うことができる資格です。施工可能な範囲は戸建て住宅、集合住宅、一般業務用建物でマイコンメーターの下流側からガス栓までの露出部分におけるフレキ管による「ガス栓増設」「ガス栓・配管の位置替え」などです。ただし、この資格を持っていたら自由に施工ができるわけではなく、ガス事業者と契約をすることが施工の条件になります。資格取得するには、一般財団法人日本ガス機器検査協会が実施する講習を受ける必要があります。受講資格はなく、誰でも受講できる一般講習は3日間、液化石油ガス設備士の有資格者は1日間の特別講習で取得できます。

 

簡易内管施工士 特別講習の受講者数は33名でした。

感想

ガス工事をするには、まずガスの種類について知っておく必要があります。一般家庭では都市ガスかLPガスのいずれかが使われていますが、それぞれに工事を依頼する業者が違います。敷地内にガスボンベが設置されていればLPガス、そうでなければ都市ガスです。LPガス機器におけるガス接続工事(取り付け・取り外し)には、液化石油ガス設備士の国家資格が必要です。この資格を保有していれば、LPガスを使用するビルトインコンロなどの交換工事を行うことができます。都市ガス機器におけるガス接続工事(取り付け・取り外し)には、一般財団法人日本ガス機器検査協会が認定する民間資格が推奨されています。簡易内管施工士にできることは、マイコンメーターの下流側からガス栓までの露出部分におけるフレキ管によるガス栓増設、ガス栓・配管の位置替等の工事です。主に工務店やリフォーム会社の人の取得が多いと言われているこの資格。あなたも簡易内管施工士講習を受講をして、環境と安全を守るガス業界で活躍を目指してみてはいかがでしょうか。