概要

携帯用丸のこ盤は、建設業をはじめ木材加工を行う様々な現場作業において広く使用されていますが、作業方法の問題などにより、この機械による指の切断、大腿部の裂傷等の重篤な災害も多く発生しています。このため、厚生労働省では、労働安全衛生法第59条第3項の特別教育に準じた教育として、携帯用丸のこ盤作業に従事する労働者に対する安全教育の実施を求めています。本コースは、上記の安全教育の講師養成を目的として、必要な専門的知識及びリスクアセスメント、教育方法について、講義・実習を通じて学び、習得するものです。今回は東京安全衛生教育センターにお世話になりました。

研修期間:2日間 前日に入所可能(17時~19時)

1日目 8:00~8:40受付 9:10~18:30講習(12:10~13:00/昼食休憩)

2日目 8:30~15:15講習(12:10~13:00/昼食休憩)15:15~15:30閉講式

受講料:55,000円 (テキスト代、消費税含む。) 宿泊は無料

修了証:修了者には修了証を交付し、携帯用丸のこ盤作業従事者安全教育インストラクターと呼称します。

 

東京安全衛生教育センターは清瀬駅から歩くと15分、バスだと5分くらい。宿泊荷物もあるのでバスがおすすめです。宿泊部屋にはTVと冷蔵庫が備わってます。

宿舎内の紹介

部屋からの景色・洗面所・洗濯機・乾燥機・大浴場・廊下・食堂

カリキュラム

1.丸のこ等に関する知識
2.丸のこ等を使用する作業に関する知識
3.丸のこ等の点検及び整備に関する知識
4.安全な作業方法(災害事例を含む)
5.関係法令
6.実習(取扱方法)
7.危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置

8.教育方法(指導案の作成、役割演技)

 

事業者は、「就業制限業務又は特別教育を必要とする危険有害業務に準ずる危険有害業務に初めて従事する者に対する特別教育に準じた教育」の一つとして、携帯用丸のこ盤を使用する作業従事者に対して、その安全衛生に関しての必要な知識を付与するため安全教育を実施するよう指針が定められています。この講座は、厚生労働省「基安発0714第1号」により、特別教育に準じた教育として、「携帯用丸のこ盤」を使用して行う作業の危険防止のための安全教育に加え、インストラクターに求められる教材作成手法や教育方法の習得を目指した構成となっています。実習(画像㊦)では3種類の丸のこを使って、専門家が分かり易く、かつ効果的な教育となるよう直接丁寧に教育にあたります。

感想

丸のこはノコギリの種類のひとつで、円盤状の超硬チップの付いたチップソー(刃)を回転させて材料を切断する電子工具です。丸のこを使うメリットとしては作業のスピードアップが挙げられ、普通のノコギリやジグソーとは比較にならないほど早く正確な切断作業ができるようになります。ノコギリの刃には多くの種類があり、木材用、プラスティック用、金属用、コンクリート用、レンガ用など様々な素材を切断できるように刃を入れ替えることができます。DIYや日曜大工の主役と言えば丸のこですが、仕事上使う場合は安全教育を受ける必要があります。本研修では数多くの事例紹介や専門家の解説を交え、分かり易く、かつ効果的な教育となるよう構成していますので、より確かな知識/技能を持つ携帯用丸のこ盤作業従事者安全教育インストラクターを養成しています。貴社の労働災害の予防対策として、あなたもお近くの安全衛生教育センターでの受講を検討してみてはいかがでしょうか。