概要

給水装置工事主任技術者試験とは、主任技術者として必要な知識と技術・技能について、水道法に基づき厚生労働大臣が実施する国家試験です。

受験料:21,300円(非課税)

受験資格:給水装置工事に関して3年以上の実務の経験を有する者

合格率:35.6% ※令和3年

試験日程:年1回 10月下旬頃

試験地:北海道、宮城、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄

※合格後の更新について

10年に1度、給水装置工事主任技術者証の「写真の書換え制」がありますが、写真を更新しなくても罰則等はありません

 

試験内容

試験科目は、全8科目60問で構成されており1問1点配点となります。

■学科試験Ⅰ
10:00~12:30(150分間)/全40問
○試験科目
 ①.公衆衛生概論/1点(※足切り)
 ②.水道行政/2点
 ③.給水装置工事法/4点
 ④.給水装置の構造及び性能/4点
 ⑤.給水装置計画論/2点
 ⑥.給水装置工事事務論/2点

○合格基準

必須6科目の得点の合計が、27点以上であること。

■学科試験Ⅱ

14:00~15:00(60分間)/全20問

 ⑦.給水装置の概要/5点(※足切り)
 ⑧.給水装置施工管理法/2点

○合格基準

 全8科目の総得点が、40点以上であること。

※科目ごとに合格基準点(足切り)があることが給水装置工事主任技術者試験の特徴であり、注意しなければいけないポイントです。

対策

筆記試験への対策としては、市販の攻略問題集を購入することができますので独学で勉強が可能です。本国家試験では毎年繰り返して出題される内容が多いため、過去問題集で実践演習を繰り返し、万全な状態で試験に臨みましょう。好き嫌いがあるかと思いますが、㊦で紹介している参考書は各問題のすぐ下に並んで解答と解説が書いてあるスタイルです。問題を解くというより、過去問を見てそのまま覚えて分からないことがあったら解説なり検索して調べるという、効率重視のマークシート試験の王道的方法を取る方には一番やりやすい形だと思います。私は3ヶ月、合計120時間ほど勉強しました。

 

㊧「2022-2023年版 給水装置工事主任技術者試験 攻略問題集」3,080円(税込)試験の過去問題を6年分収録した問題集です。昨年の合格率は35.6%と難関資格とは言えない難易度です。過去問1冊を繰り返ししっかりと勉強して備えれば十分に合格が狙える試験です。

試験

なんとか合格ラインには達したかなという感じ照れ。毎年、試験問題の一部分を変更して焼き直しをしてるだけで、新傾向の問題は3~4問ほどです。よって全60問中のほとんどが過去問の焼き直しになりますので過去問の復習を中心に勉強時間を費やしましょう。学科試験Ⅰ、Ⅱともに合格基準点が設定されてます。万遍なく勉強して苦手な科目をつくらないことがポイントです。また、過去問で保安管理、法令ときて、計算問題は覚えるのが最後になりがちですが、確実にとれるポイントですので、少し余裕がある時期から覚え始めておくといいと思います。

 

場所は東急東横線「日吉駅」東口より徒歩1分 慶應義塾大学 日吉キャンパスでした。

感想

給水装置工事主任技術者の資格は国家資格ですので、資格を保有すれば自分が給水装置の工事に関して一定以上の力量を保有しているとの証明となります。また指定給水装置の工事事業者は事業所ごとに1人以上の主任技術者を置かなければならないため、需要は高い資格です。給水装置とは、公共用水を企業や家庭まで水を安定して供給するための給水用具(止水栓、水道メーター、弁類、給水栓など)を言い、仕事内容は、給水装置工事の計画から現場の指揮監督です。施工前の調査から計画書の作成、現場作業者の指導・監督まで、全行程に渡り工事が滞りなく進むように調整します。資格は全国で通用し、一度取得すれば生涯有効、1年以上の実務経験があると、一般建設業の中で管工事の専任技術者・主任技術者として働くことが可能になります。あなたも、清潔な水を家庭や企業に届けるためになくてはならない職業であり、水道業界では存在価値の高い給水装置工事主任技術者を目指してみてはいかがでしょうか。