概要

インテリアコーディネーターは、住まい手にとって快適な住空間を作るために適切な提言・助言を行う、公益財団法人インテリア産業協会が資格認定する民間試験です。資格を取得するためには、一次試験と二次試験の双方に合格する必要があります。

受験料:14,850円(税込)/一次試験のみ 11,550円(税込)

受験資格:どなたでも受験できます

合格率:【一次試験】34.1%【二次試験】58.0% ※令和2年

試験日程:一次試験/10月  二次試験/12月

※一次試験に合格すれば、翌年から3年間は二次試験だけ受けられます。

試験内容

一次試験

一次試験はマークシートの択一式です。160分の試験時間で、9つの分野から出題されます。9つの分野には、インテリアコーディネーターの誕生とその背景、インテリアの歴史、仕事についてなど、基本的な知識を問われる問題が含まれるのが特徴です。
①事前説明 12:15〜12:30(15分)

②実施時間 12:30〜15:10(160分)

合格ライン:正式に公表されていませんが、全体の70%~75%と言われています。
二次試験

二次試験は記述式の論文とプレゼンテーションです。論文では、与えられた課題でインテリア計画について文章で的確に表現します。プレゼンテーションは、課題に対して適したインテリア計画をたて、図面作成や着彩表現などを使って行います。
①事前説明 12:15〜12:30(15分)

②実施時間 12:30〜15:30(180分)

合格ライン:明確な合格基準は設けられていません

対策

一次試験と二次試験に分かれている資格では、通常一次の合格率は高くなる傾向があります。しかし、インテリアコーディネーターは一次試験の合格率が34.1%(令和2年)とかなり低い結果となっています。この点については、一次試験で問われる学科試験の範囲がかなり広いことが原因だと考えられます。筆記試験への対策としては、市販の攻略問題集を購入することができますので独学で勉強が可能です。本試験では毎年繰り返して出題される内容が多いため、過去問題集で実践演習を繰り返し、万全な状態で試験に臨みましょう。好き嫌いがあるかと思いますが、㊧参考書は各問題のすぐ右に並んで解答と解説が書いてあるスタイルです。問題を解くというより、過去問を見てそのまま覚えて分からないことがあったら解説なり検索して調べるという、効率重視のマークシート試験の王道的方法を取る方には一番やりやすい形だと思います。私は2ヶ月、合計120時間ほど勉強しました。

 

㊧「インテリアコーディネーター1次試験 過去問題徹底研究2022<上巻><下巻><予想>」3,080円×3冊=9,240円(税込) 新試験制度後の最新5年分の1次試験全問題を収録しています。試験科目ごとに分類・整理し、頻出・重要問題をていねいに解説した初心者でもわかりやすい問題集です。㊨「インテリアコーディネーター資格試験 年度別過去問題集<2017年版><2014年版>」1,565円+3,426円=4,991円(税込)過去問5年分+予想問題だけでは足りないと思い+8年分の過去問を購入しました。今年のインテリアコーディネーター試験では、13年前の試験問題からもそのまま出題されてました。やってて良かった爆  笑

試験

なんとか合格ラインには達したかなという感じ照れ(自己採点済み)。試験問題数は全50問とされてますが、各問題には問が4つずつありますので、実際に解く問題数は198問です。今年から試験の出題傾向が変わったようで、毎年出題されていた『最も不適当なものを2つ選んでマークしなさい』という問題は無くなっていました。その他の問題や問われるテーマは例年とほぼ同じです。インテリアコーディネーター資格試験は合格基準点、得点配分が公表されておらず、的を絞ることが困難です。苦手分野を残してしまうと合格への道が遠ざかりますので、取りこぼしなく勉強しましょう。合格発表は11月下旬となっております。

 

場所は渋谷駅より徒歩8分「FORUM8」でした。㊨合格判定通知

感想

インテリアというとお洒落や家具の配置程度に思われるかもしれませんが、このインテリアコーディネーター資格試験は建築の構造や工法。排水や空調、照明や水回りの住宅設備に関する知識まで出題されます。試験内容がここまで広範囲に渡るのには、理由があります。実際の現場において、インテリアコーディネーター1人では仕事をしません。建築の構造に絡む箇所であれば建築士、電気設備であれば電気工事業者など、様々な業者とのやり取りが必要になります。その際、専門知識が無ければ仕事は進まないということもあり、試験内容の広範囲化に繋がっているわけです。この試験は特に受験資格の制限がありません。そのため、インテリア業界で働いた経験がない人でも受験が可能です。未経験でも資格があれば、基本的なインテリアに関する知識を持ち、インテリアの計画を立ててプレゼンテーションできる能力を持っている証明になります。あなたも、知名度があり転職や就職に有利なインテリアコーディネーター取得を目指してみてはいかがでしょうか。