概要

「低圧の充電電路の敷設若しくは修理の業務」または、「配電盤室、変電室等区画された場所に設置する低圧の電路のうち充電部分が露出している開閉器の操作の業務」に労働者をつかせるときは、労働者に対し、安全衛生のための特別教育を行うことが法令で事業者に義務づけられています。本コースは、この低圧電気取扱者に係る特別教育を担当するインストラクターの養成を目的としたものです。今回は東京安全衛生教育センターにお世話になりました。

研修期間:3日間 前日に入所可能(17時~19時)

1日目 8:00~8:40受付 9:10~18:30講習(12:10~13:00/昼食休憩)

2日目 8:30~19:30講習(12:10~13:00/昼食休憩)

3日目 8:30~15:15講習(11:50~12:50/昼食休憩)15:15~15:30閉講式

受講料:78,100円 (テキスト代、消費税含む。) 宿泊は無料

修了証:修了者には修了証を交付し、電気取扱作業特別教育インストラクター(低圧)と呼称します。

 

東京安全衛生教育センターは清瀬駅から歩くと15分、バスだと5分くらい。宿泊荷物もあるのでバスがおすすめです。宿泊部屋にはTVと冷蔵庫が備わってます。

宿舎内の紹介

部屋からの景色・洗面所・洗濯機・乾燥機・大浴場・廊下・食堂

カリキュラム

1.電気に関する知識
2.電気設備に関する知識
3.安全作業用具に関する知識
4.活線作業及び活線近接作業の方法
5.関係法令

6.教育方法(指導案の作成、役割演技)
7.総合演習(実習)

 

低圧電気取扱業務特別教育は、低圧電力(直流750V以下、交流600V以下)における電気災害・労働災害を防ぐための特別講習です。事業者は、低圧の充電電路の敷設や修理の業務、配電盤室、変電室などの区画された場所に設置する低圧の電路のうち充電部分が露出している開閉器の操作の業務に就かせる労働者に対し、低圧電気取扱い業務特別教育の実施が義務付けられています。「電気工事士」の資格を保持している場合でも、低圧電気取扱業務を行うには特別教育を修了する必要があります。また、電気自動車、ハイブリッド自動車等の整備業務は該当しません。この講座は、電気取扱作業に係る専門的な知識に加え、インストラクターに求められる教材作成手法や教育方法の習得を目指したカリキュラムとなっています。

感想

一般に電気と呼ばれるものは、その電圧によって、低圧(交流600V以下)・高圧(交流600V超7000V以下)・特別高圧(7000V超)に分類されます。このうち、低圧電気は一般住宅やオフィスの屋内配線や機器に多く用いられています。最近の感電災害による死亡者数は、低圧電気による災害件数が高圧電気等による件数を上回っています。これは、一般作業者にとって低圧電気を取り扱う機会がより多いこと、高圧電気よりも安易に取り扱われがちであることなどが要因となっています。このような観点から低圧電気取扱業務は、労働安全衛生規則により「危険又は有害な業務」に指定されていて、事業者は規定された特別教育を実施しなければなりません。本研修は数多くの事例紹介や安全対策の解説を交え、分かり易く、かつ効果的な教育となるよう構成していますので、より確かな知識/技能を持つ電気取扱作業特別教育インストラクターを養成しています。貴社の労働災害の予防対策として、あなたもお近くの安全衛生教育センターでの受講を検討してみてはいかがでしょうか。