概要

国内旅行業務取扱管理者」とは、日本国内全域の旅行業務・旅行手配の管理・監督ができる国家資格です。この資格試験は旅行業法に基づき実施されるもので、旅行業者は各営業所ごとに「旅行業務取扱管理者」を1名以上選任し、一定の管理及び監督業務を行わせることが義務付けられています。私は昨年、地域限定旅行業務取扱管理者に合格しているので試験の一部免除となります。

試験級:総合/国内/地域

受験料:【総合】6,500円【国内】5,800円【地域】5,500円(非課税)

受験資格:受験資格の制限は特にありません

合格率:【総合】25.0%【国内】37.7%【地域】47.4% ※令和3年

試験日程:年1回 9月上旬

試験地:北海道、宮城、埼玉、東京、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄

 

㊨地域限定旅行業務取扱管理者の合格証

試験内容

○試験時間:
全科目:13:30~15:30(120分間)

免除B :14:10~15:30(80分間)
○試験科目
 全科目
 ①.旅行業法及びこれに基づく命令←免除
 ②.旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
 ③.国内旅行実務
 (イ) 運送機関及び宿泊施設の利用料金その他の旅行実務に関する料金
 (ロ) 旅行業務の取扱いに関する実務処理

※各受験科目において満点の約60%以上で合格となります。

対策

筆記試験への対策としては、市販の攻略問題集を購入することができますので独学で勉強が可能です。本国家試験では毎年繰り返して出題される内容が多いため、過去問題集で実践演習を繰り返し、万全な状態で試験に臨みましょう。私は昨年、「地域」を受験しましたが、勉強量が「国内」と比較して60%程度ですむことと、「地域」を取得すると「国内」の受験の際、1科目免除されますので、先に「地域」を取得するのも一つの手だと思います。②約款は「地域」でも勉強してますので、③の観光資源に重点を置いて、2ヶ月間、合計100時間ほど勉強しました。

 

㊧「2021年版 ユーキャンの国内旅行業務取扱管理者 過去問題集」2,420円(税込)昨年、地域限定旅行業務取扱管理者でお世話になった参考書です。これ一冊で地域は合格できました。㊥「国内旅行業務取扱管理者 過去問題集 2022年度版」2,420円(税込)試験の過去問題を5年分収録した問題集です。㊨「ユーキャンの旅行業務取扱管理者<観光資源(国内・海外)> ポケット問題集&要点まとめ」2,420円(税込)これのおかげで学習範囲が広く、配点の高い観光資源でしっかり得点がとれました。

試験

なんとか合格ラインには達したかなという感じ照れ(速報で自己採点済み)。出題数や問われるテーマは例年ほぼ同じです。法令や命令に関する4つの文章から、正しいものや誤りがあるものを選ぶ問題がほとんどです。過去問を繰り返し解き、出題傾向をつかみましょう。「法令」「約款」「国内実務」各科目とも得点率60%以上です。万遍なく勉強して苦手な科目をつくらないことがポイントです。また、「国内旅行実務」の観光資源はとにかく範囲が広い難科目で、どれだけやっても自信持って満点という訳にはいきません。過去問で業法、約款、計算問題ときて地理は覚えるのが最後になりがちですが、少し余裕がある時期から覚え始めておくといいと思います。

 

場所はJR池袋駅より徒歩7分 立教大学 池袋キャンパスでした。

感想

旅行業務取扱管理者は、旅行業界で唯一の国家資格です。有資格者は、旅に関する豊富な知識・技術を有したプロとして国から認められます。資格は全国で通用し、一度取得すれば生涯有効、あなたの大きな財産となる資格です。また、プライベートの旅行や観光などでも、その幅広い知識を役立てることができます。費用や時間の面で効率よく、魅力的な旅のプランを手際よく作れるように!国内外のさまざまな観光名所や自然・文化・名物などにも詳しくなれます。試験は総合・国内・地域ともに受験制限一切なし。 年齢・学歴や実務経験の有無を問わずどなたも受験することができ、毎年、たくさんの未経験者が合格しています。必要な知識をしっかり身につけさえすれば、着実に合格を狙える試験と言えます。将来、観光業に携わりたいと考えているみなさんは、ぜひ旅行業務取扱管理者を目指してみてはいかがでしょうか。