概要

特定高圧ガス取扱主任者とは、圧縮水素、圧縮天然ガス、液化酸素、液化アンモニア、LPガス、液化塩素、特殊高圧ガスの7種類の高圧ガスを一定数量以上貯蔵して消費(導管による消費を含む)する事業所においての必置資格です。※製造保安責任者免状(冷凍以外)又は第一種販売主任者免状をお持ちの方は必要ありません。(ただし、LPガスにあっては第一種販売主任者免状を除きます。)

研修期間:2日間(11時間)

講習時間:10:00~17:00(12:00~13:00/昼食休憩)

受講料:14,600円 (検定試験料含む)+5,110円(講習テキスト・問題集)=19,710円

受講資格:どなたでも受講できます

合格基準:合格基準点は満点の60%以上です

備考:テキスト等のご注文(テキスト等は事前に購入し、講習会場にご持参ください。)

 

場所は都営浅草線「浅草橋駅」より徒歩3分 東京文具共和会館でした。

試験方式

2日間の講習に出席しないと検定試験は受けられません。筆記試験は講習の2週間後です。
○特定高圧ガス取扱主任者講習 検定試験  

・筆記試験(択一式15問/90分)<10:00~11:30>
※検定試験では、四則計算のみができる電卓の使用は認めますが、関数電卓の使用は禁止します。

・合格基準:筆記(各科目)それぞれ満点の60パーセント程度で合格となります。

カリキュラム

圧縮水素、圧縮天然ガス、液化酸素、液化アンモニア、LPガス、液化塩素、特殊高圧ガスの7種類の講習に分かれています。1日目は共通科目。2日目は各ガスごとの部屋で受講となります。

・1日目<10時00分~16時00分>

・2日目<10時00分~17時00分>

① 法令(3時間)
② 消費に必要な学識と保安管理技術(8時間)
③ 修了考査

 

特定高圧ガス取扱主任者とは、特定高圧ガスを安全に管理・維持する知識や取り扱いの経験を持っている人に与えられる国家資格です。この資格は2日間の講習と修了試験を受けることで取得できます。資格名にもある「特定高圧ガス」とは、以下の7種類のガスのことを指します。またカッコ内は、「特定高圧ガス消費届」の対象となる特定高圧ガスの容量です。この量を貯蔵・消費する特定高圧ガス消費者は、特定高圧ガス取扱主任者を選び、事業所がある各都道府県知事に届けることが義務付けられています。今回参加したのは特殊高圧ガスの講習です。
・圧縮水素(容積300立方m以上)
・圧縮天然ガス(容積300立方m以上)
・液化塩素(質量1000kg以上)

・液化酸素(質量3000kg以上)
・LPガス(質量3000kg以上)
・液化アンモニア(質量3000kg以上)
特殊高圧ガス(貯蔵する容量に関係なく届け出が必要)

 

講習テキスト・問題集は、『高圧ガス取扱ガイドブック(特殊高圧ガス編)』2,100円+『高圧ガス保安法令』710円+『特定高圧ガス取扱主任者検定問題集』2,300円=合計5,110円  講習会の参加者は105名でした。

感想

高圧ガスを取り扱う工場はたくさんありますが、その中でも特定の高圧ガスを一定量以上取り扱うところでは、特定高圧ガス取扱主任者という資格取得者が活躍しています。特定高圧ガスとは、消費時の災害発生を防ぐため、取り扱いには特に気を付けなければいけない高圧ガスのことを言います。これらの高圧ガスは7つに分類されていて、ガス会社の他、工場の生産現場でも日常的に使われています。高圧ガス取扱主任者の場合、検定試験を受ける前に講習を受けることが義務付けられて、取り扱う高圧ガスの分だけその都度講習を受けなければなりません。特定高圧ガス取扱主任者の合格率は90パーセントと言われています。特定高圧ガスを規定以上貯蔵している事業所では取扱主任者の選任が義務付けられているため、有資格者に対するニーズは高く、自分自身のスキルアップにも最適です。あなたも高圧ガス取扱主任者を取得して、環境と安全を守るガス業界で活躍を目指してみてはいかがでしょうか。