●概要
管理監督者には、部下が能力を最大限発揮できるように、日頃から職場環境等の改善を進めるとともに、部下の不調への速やかな気づきと対応が求められます。本研修では、話を聴く技法である「積極的傾聴法」の基本の習得に加え、「部下の不調への気づきと対応」についての事例検討を含めるなど、より実際的なラインケアに必要な能力を実習を通して学びます。今回は中央労働災害防止協会にお世話になりました。
受講資格:管理監督者や職場リーダー等
研修時間:9:00~9:30受付 9:30~17:00講習(12:20~13:20/昼食休憩)17:10~閉講式
受講料:23,100円 (テキスト代、消費税含む。)
備考:THP指導者を登録更新する時に必要な4単位を取得できます。
※中災防では、「心とからだの健康づくり指導者登録規程」 を定め、中災防に登録した心とからだの健康づくり指導者(THP指導者)の能力向上(スキルアップ)を推進しています。研修修了後の申請により、研修の種類ごとにTHPスタッフの名称をつけて登録し、登録証及び登録カードを発行しています。
場所はJR田町駅より徒歩5分、安全衛生総合会館です。㊨はTHP指導者登録カード
●カリキュラム
【開講式、オリエンテーション】<9時30分~9時40分>
【講義】『事業場におけるメンタルヘルス対策と管理監督者の役割』<9時40分~12時20分>
・働く人のストレスとメンタルヘルス対策
・管理監督者の責任と役割
・事例検討
【昼食・休憩】<12時20分~13時20分>
【講義・グループ討議】『積極的傾聴法実習』<13時20分~17時00分>
・積極的傾聴法とは
・積極的傾聴法の実習
【閉講式】<17時10分~>
部長・課長等の管理監督者には、使用者である事業主から、労働者である従業員に対して、指揮・命令を行うための権限が委譲されています。この権限に基づいて、管理監督者は、部下に指揮命令をして業務を遂行したり、部下の評価をしたりしています。 さらに、管理監督者には部下である従業員の健康を配慮する役割も求められています。この役割を果たすためには、まず、部下の健康状態を把握しなければなりません。ラインによるケアでは、部長・課長等の管理監督者が「いつもと違う」部下に早く気づくことが重要です。本講座では、そのことに加えて、部下からの相談への対応、職場組織への対応、そして話を聴く技法である「積極的傾聴法」の基本の習得など、より実際的なラインケアに必要な能力を実習を通して学びます。
●感想
現場の管理監督者は、日常的に、部下からの自発的な相談に対応する役割を担っています。そのためには、部下の話をじっくりと聴くことがとても重要です。積極的傾聴法(Active Listening=アクテイブリスニング)とは、米国の臨床心理学者カール・ロジャーズが提唱したカウンセリングやコーチング技法の一つです。聴き手が話し手に必要に応じて質問したり、言葉を添えたりして話し手の本心や思考を引き出し、話し手をより深く理解するためのコミュニケーションスキルです。本研修は、話を聴く技法である「積極的傾聴法」の基本の習得に加え、「部下の不調への気づきと対応」についての事例検討を含めるなど、より実際的なラインケアに必要な能力を実習を通して学ぶことができます。メンタルヘルス対策を推進するためには、ラインケアを担当する管理監督者がキーパーソンです!あなたも職場の多様なニーズに応じた健康づくり活動を推進するために、さらなるスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。