概要

冷凍機械責任者は、高圧ガス製造保安責任者という国家資格の中のひとつで、製造(冷凍)に係る保安の実務を含む統括的な業務を行うための資格です。資格は年に1度の国家試験に受験するか、高圧ガス保安協会が行う講習を受講し、その講習に対する技術検定に合格した者は、試験の一部が免除され、「法令」科目のみの受験となります。

受講形式:オンライン講習

講習時間:21時間 法令は7時間、保安管理技術は14時間の映像配信による講習

受講料:20,000円 (検定試験料含む)+7,447円(講習テキスト・問題集)=27,447円

動画視聴期間:3週間

受講資格:どなたでも受講できます

合格率:18.3% ※令和2年

備考:テキスト等のご注文(テキスト等は事前に購入して、ご受講ください。)

 

場所は東京メトロ千代田線「湯島駅」より徒歩5分 全国電気会館でした。

試験方式

オンライン講習(21時間以上)の動画教材の視聴を完了し、その後の受講に際してのアンケートをお答えいただくことで講習完了となります。筆記試験は講習開講日の約1ヶ月後です。
○第三種冷凍機械講習検定試験  
・保安管理技術(択一式15問/90分)<10:00~11:30>

※検定開始後30分間は途中退室できません。

※問題用紙は回収します。お持ち帰りいただけません。

・合格基準:満点の60パーセント程度で合格となります。

対策

第三種冷凍機械責任者の資格を取得するには、国家試験に合格する方法以外に、第三種冷凍機械講習を受講して検定試験に合格することでも取得することができます。国家試験は独学でも十分合格可能ですが、2020年の合格率18.3%と決して楽な試験ではありません。講習を受講するメリットは、試験対策に重要な点を繰り返し、強調して教えてくれる点にあります。検定試験は保安管理技術の1科目だけですので、講習でチェックしたポイントと、過去問を繰り返し復習することで比較的通過しやすいようです。検定試験は講習開講日の約1ヶ月後です。

 

講習テキスト・問題集は、『初級 冷凍受験テキスト』2,900円+『冷凍関係法規集』1,800 円+『高圧ガス保安法概要』710円+『試験問題と解答例 令和3年度編入版』2,037円=合計7,447円 ※使用テキストは、(公社)日本冷凍空調学会が発行しています。

試験

なんとか合格ラインには達したかなという感じ照れ。第三種冷凍機械検定試験は(公社)日本冷凍空調学会より過去5年分の問題集『試験問題と解答例 令和3年度編入版』(2,037円)が発売されています。お値段は市販の過去問題集よりリーズナブルですが、説明が簡素で初めて勉強される方には理解しづらいです。お金に余裕のある方、不安な方は市販の問題集の方を購入しましょう。第三種冷凍機械責任者試験は合格率18.3%(全科目)を見ても分かるように、数種類ある「高圧ガス製造保安責任者」の中でも特に難易度が高いです。過去問題集を手に取って勉強しはじめるとあまりの難解さに嫌気が差すかもしれません。ですが、この講習の後日に行われる検定試験は、年に1度の国家試験の過去問に比べてとっても簡単な試験でした。これから受験を考えてる方は過去5年分の問題集をしっかり準備して試験に臨めば、合格は十分に可能です。

 

検定試験の合否は1ヶ月後。合格すると、講習修了証が送付されます。講習修了証は、高圧ガス製造保安責任者試験(11月)の試験科目一部免除に必要な書類ですので、大切に保管しましょう。第三種冷凍機械の受験者数は137名でした。

感想

第三種冷凍機械責任者は冷凍機器の設備管理に係わる資格であり、数種類ある「高圧ガス製造保安責任者」の1つに含まれます。取得により1日の冷凍能力が100トン未満の製造施設において、保安を含む統括的な実務を行えます。いわゆる、設備管理に必要な資格「ビルメン4点セット」の1つであり、取得により応募先の選択肢が広がり、冷凍機や空調機器を扱う仕事に就きたい場合は、ぜひ取得しておきたい資格といえるでしょう。資格試験には年齢や性別、学歴などの受験資格はないため、誰でも受験ができます。学生と違い、働きながら勉強するというのは本当に大変なことなので、少しでも本試験の負担を減らしておきたいですよね。あなたもオンライン講習を活用して、第三種冷凍機械責任者を目指してみてはいかがでしょうか。