概要

墜落・転落による労働災害では毎年多くの死亡災害(百数十名)が発生しています。災害防止対策として法定事項の遵守徹底、墜落災害防止措置、及び関係労働者の安全衛生意識の向上、教育の実施が不可欠であり、足場の組立、解体、変更の作業に係る業務についての特別教育が義務付けられました(平成27年7月1日施行)。本コースは足場の組立、解体、変更作業の業務に係る特別教育の教育を担当するインストラクターを養成するものです。今回は東京安全衛生教育センターにお世話になりました。

研修期間:2日間 前日に入所可能(17時~19時)

1日目 8:00~8:40受付 9:10~18:30講習(11:45~12:30/昼食休憩)

2日目 8:30~16:00講習(12:30~13:20/昼食休憩)16:00~16:15閉講式

受講料:53,900円 (テキスト代、消費税含む。) 宿泊は無料

修了証:修了者には修了証を交付し、足場の組立て等業務特別教育インストラクターと呼称します。

 

東京安全衛生教育センターは清瀬駅から歩くと15分、バスだと5分くらい。宿泊荷物もあるのでバスがおすすめです。宿泊部屋にはTVと冷蔵庫が備わってます。

宿舎内の紹介

部屋からの景色・洗面所・洗濯機・乾燥機・大浴場・廊下・食堂

カリキュラム

1.インストラクターの役割、心構えを含む
2.関係法令
3.足場及び作業の方法に関する知識
4.工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識
5.労働災害の防止に関する知識

6.教育の方法・指導案の作成要領
7.指導案作成
8.教育演技

 

墜落・転落による労働災害では毎年多くの死亡災害(百数十名)が発生しています。なかでも足場からの墜落・転落による死亡者は、その2割近くを占めており、その多くは労働安全衛生規則で定められている墜落防止措置が適切に実施されていない足場で発生したものです。足場特別教育は、足場の組み立てや解体、変更にかかる作業従事者は必ず受講しなければいけない講習で、関係する法令や作業方法に関する知識などを学びます。特別教育は、学科教育により6時間以上行うものとすると定められてます。

感想

中央労働災害防止協会が開催するインストラクターコースは、安衛則において特別教育の講師や特別教育に準じた教育、通達に基づく教育等に指導される方を対象とした教育です。特別教育とは、特定の危険性を伴う業務を行う場合に必要となる専門的な教育のことを指しており、これらの作業に従事するためには特別教育の修了が義務化されていますが、すそ野が広い特別教育の講師資格を取得すれば、自社で大きな費用をかけず、多くの後進育成を手掛けることができるようになります。また、外部との調整が不要になるため、積極的に社員教育を行えるメリットも生まれます。自社社員がそれぞれに質の高い足場組立作業等ができるよう、あなたもお近くの安全衛生教育センターでの受講を検討してみてはいかがでしょうか。