概要
建設工事の施工管理の実務に従事した経験のある者及び店社の安全衛生部門で足場の設置計画書の審査、工事現場の安全パトロール等の業務を担当している者で、安全衛生規則に基づく足場の措置や点検を行う者に対する教育です。今回は建災防 東京支部にお世話になりました。
受講費用:10,540円(税込)

受講対象:建設工事の施工管理の実務に従事した経験のある者及び店社の安全衛生部門で足場の設置計画書の審査、工事現場の安全パトロール等の業務を担当している者
講習時間:1日間 4時間の講義

※足場とは、建設工事の高所作業で、作業員が安全に作業行うために足掛かりとして設けられる仮設の構造物をいいます。現在よく使われる組立足場は大きく分けて「くさび緊結式足場」「枠組足場」「単管足場」の3種類となります。

 

場所はJR新小岩駅駅より徒歩15分 江戸川区総合文化センターでした。

カリキュラム

□学科 4時間/1日間

・足場からの墜落関連災害事例とその防止対策 <9:45~10:45>

・足場、部材等の種類と特徴 <10:45~11:45>

・組立て、変更等の点検のポイントと記録等 <11:45~12:30>

・組立て、変更後等の保守管理 <13:20~14:50>

 

足場等からの墜落災害防止対策の強化を図るため、労働安全衛生規則の一部が改正(平成21年6月1日施行)されました。この改正により、足場等の安全点検の確実な実施のため、以下のことが定められています。
(1)足場等の点検に当たっては、各事業者が使用する足場等の種類等に応じたチェックリストを作成し、それに基づき点検を行うこと。
(2)足場等の組立て・変更時等の点検実施者については、足場の組立て等作業主任者、元方安全衛生管理者等であって、足場の点検について、労働安全衛生法第条19の2に基づく足場の組立て等作業主任者能力向上教育を受講している等十分な知識・経験を有する者を指名すること。
(3)作業開始前の点検は職長等当該足場を使用する労働者の責任者から指名すること。
建災防各支部では、同規則の主要部分である足場の点検、記録等が十分実施できる能力を有する者を育成するため、「施工管理者等のための足場点検実務者研修」を実施いたします。

 

教本は足場の能力向上教育用のテキスト 受講者数は86名でした。

感想

注文者・事業者は強風・大雨・大雪等の悪天候又は中震以上の地震の後、足場の組立て・一部解体もしくは変更の後においては、足場における作業を行うときは、作業を開始する前に、足場の状態の点検を行い、異常を認めたときは、直ちに補修しなければなりません。点検を行ったときは、点検結果等を記録、足場を使用する作業が行う仕事が終了するまでの間、保存する必要があります。足場の点検には足場についての十分な知識経験を有する者(足場能力向上教育修了者・足場の点検実務者研修修了者等)をあてることとされています。足場は、建設工事における高所作業になくてはならない仮設の作業設備です。職人さんが安全に作業に専念する事ができ、また、作業時の安全対策を図り労働災害を防止するためにも、この足場点検実務者研修を受講されてみてはいかがでしょうか。