概要
特殊材料ガスの内、シラン等7種類の特殊高圧ガスは、特定高圧ガスとして、保安の確保や事故の未然防止を図るため法令による規制がなされております。高圧ガス保安協会では、前述の保安教育を外部で行う場合の教育の場として、特殊材料ガスの管理に必要な保安対策等の専門知識を習得する講習会を開催いたします。
受講費用:8,370円(税込)+テキスト料金¥3,450=11,820円

受講対象:特殊材料ガスに関する知識を修得したい方
講習時間:1日間 6時間の講義

開催地等:年1回開催(全国2ヶ所で開催予定)

修了調査:修了調査を実施します(検定試験ではありません。)

 

場所は東京メトロ日比谷線 神谷町駅より徒歩2分 ヒューリック神谷町ビルでした。高圧ガス保安協会の本部です。

カリキュラム

□学科 6時間/1日間

・特殊材料ガスに関する知識とその取扱い <10:00~15:30>

・空気呼吸器の装着実演 <15:30~16:30>
・修了調査 <16:30~17:00>

 

半導体製造などの先端産業で原材料ガスとして用いられている特殊材料ガスは、爆発範囲が広く、自然発火性であったり、分解爆発性であったり、毒性を有していたり危険性のきわめて大きいものが多い。そのため、平成3年の高圧ガス取締法の改正により、消費には厳しい技術規準が課されるとともに都道府県への届出が必要になりました。本講習では、最近明らかにされつつあるシランなどの特異的な発火爆発現象のメカニズムの解説に力点を置きながら、特殊材料ガスー般の危険性について学びます。

 

「特殊材料ガス 保安教育ハンドブック」 3,450円 受講者数は13名でした。

感想

特殊材料ガスは、半導体などの先端産業で原材料ガスとして用いられていますが、10年ほど前まではその危険性の詳細はほとんど知られていませんでした。このところようやくそのデータが揃ってきたところです。よく知られているように、半導体製造は世界的にも最も競争の激しい産業分野であり、製造技術の高度化をめぐって各企業が鏑を削っています。しかしながら、設備の取扱いを誤ったり、管理が不十分な場合は、ガスの噴出、設備の破裂、火傷、窒息などの事故につながるおそれがあります。特殊材料ガスを取り扱う事業所(事業主)には、保安検査の実施や保安責任者を選任すること等が義務づけられておりますが、併せて、当該特殊材料ガスの従業者に対する保安教育を施すことも自主保安推進上、重要となっております。座学のほかに空気呼吸器の装着実演を学ぶ内容もあり、とても勉強になるこの講座。外部で行う場合の教育の場として、このような講習会を積極的に利用してみてはいかがでしょうか。