概要

色彩福祉は、その支援のなかで心のケアを大きな目的としています。色彩が人に与える心理的な影響力を応用し、色彩を媒介にしたカウンセリングの活動、色彩を用いた福祉施設の環境整備やバリアフリー商品などの開発、そして、このような活動を推進していく人を「色彩福祉士」と位置づけています。色彩福祉検定1級合格者を対象に、色彩福祉養成講座を通信コースにて開催いたします。

受講料:30,800円(税込・教材費・認定料込)

受講資格:色彩福祉検定1級合格者で色彩福祉会に入会していること(年会費3,000円)

ご用意いただくもの:のり、はさみ、筆記用具

認定証:本講座を履修し、課題提出の上、適格性を認められると、色彩福祉士として認証されます

 

(社)日本色彩環境福祉協会が認定する『色彩福祉検定』は色彩を福祉の分野に活かすための知識を問う検定試験です。色彩福祉検定は年に2回実施され、3級からスタートし、2級、1級という段階を経ることが必要です。色彩福祉検定1級合格者は、色彩福祉士養成講座の受講資格が得られ、講座修了後「色彩福祉士」として登録されます。

カリキュラム

色彩交流法の実践・技法

1.色で心理をさぐる

2.色で印象をつくる

3.色で風景をとらえる

4.色で情景を組み立てる

■課題

①色彩交流シートⅠ・Ⅱを記入

②色感歌留多記入シート記入・・これらは2名以上による対面で交流を行い、その様子を記入します。内容方法についてはテキストに記載

③テーマによる色彩コラージュ作成

④小論文(800字以内)

 

色彩福祉士の資格認定には、課題提出が必要となります。テキストを最初から読み進めながら学習し、第8章をご確認のうえ、提出課題を作成し原則として一ヶ月後までに日本色彩環境福祉協会事務局宛にお送りください。手書きで記入する面接記録用紙がありますので、提出は必ず郵送にてお願いします(面接人数は原則2名以上~5名程)。メールでの提出は受け付けませんので、ご注意ください。資格認定はご提出後約1ヶ月後頃となります。

 

教材一覧:色彩福祉士養成講座テキスト(ファイル)、色服カード88、CUSカラーカード64、組色シート、CUSカラーアレンジメントチャート

感想

色彩福祉検定は2009年からスタートした比較的新しい検定で、現在問題となっている介護の現場が大変過酷な状況であることを踏まえ、色の効果を福祉現場に活用することで、介護福祉の施設環境の整備や介護される側の心のケア、介護の質的レベルアップに役立てるとともに、介護する側にも新しいモチベーションを与えたい、という思いから設立された検定です。1級に合格すると色彩福祉士養成講座の受講資格が得られ、講座修了後、色彩福祉士として登録されます。色彩福祉士とは、色彩の持つ効果を利用することでリラクゼーション効果を生み出す人のことです。色は人間の生理や心理機能と結びついて、心を映すメッセージとなります。色を活用することで、思いをうまく伝えられない人たちの内面をくみ取り、心を癒すこともできます。こうした色彩心理を活用した心のケアは、高齢者や知的障害児などを対象にした福祉の分野で、幅広く活用されています。今、人材不足や待遇に関する問題など注目されている福祉業界。あなたも、色の効果を福祉に活用するスペシャリスト、色彩福祉士を目指してみてはいかがでしょうか。