概要

狩猟免許には、猟法ごとに、第一種銃猟免許(散弾銃、ライフル銃)、第二種銃猟免許(空気銃)、わな猟免許、網猟免許の4種類に分かれています。狩猟免許試験は、免許の種類ごとに、各都道府県において、毎年複数回実施されています。受験の申込みや、試験に関する日時や場所、申請書類等の詳細については、お住まいの都道府県の担当部署までお問い合わせください。私は神奈川県で第一種銃猟免許・わな猟免許、網猟免許の3種類を受験しました。

受験費用:免許1種類につき5,200円(同時に3種類の免許について申請する場合は15,600円)

受験資格:【銃猟免許】20歳以上 【網猟免許・わな猟免許】18歳以上

必要書類:医師の診断書…統合失調症や そううつ病、てんかん、麻薬や覚せい剤の中毒者でないことの証明(診察料は個別検診4,345円でした)

申込方法:お近くの鉄砲屋にてお申し込み下さい。

 

場所は小田原駅西口より徒歩15分 小田原合同庁舎で受験しました。㊥狩猟読本1,650円(税込) ・狩猟免許試験例題集1,650円(税込)㊨受験者数は全員で49名 3種類併願は4名でした。

狩猟免許試験の内容

狩猟免許試験は、①知識試験、②適性試験、③技能試験の計3種類からなります。知識試験は、三者択一の問題となっています。知識試験・技能試験は70%以上の得点、適性試験は全ての項目について基準を満たせば合格です。

◆知識試験 <集合9:35 試験開始9:50~>

問題数:【1種類】計30問/1時間 【2種類】計36問/1時間30分 【3種類】計42問/2時間
合格基準:正答率70%以上

◆適正検査 

知識試験終了後、場所を移動して視力、聴力、運動能力についての検査。

普通の視力検査と、聴力・運動能力検査は試験官と会話をしながら準備運動のようなものをしました。

◆知識試験の合格発表 <13:00~13:15>

合格者は引き続き、技能試験を行います。不合格者はここで終了です。

◆技能試験 <13:15~15:30終了>

【鳥獣判別】 

・狩猟鳥獣と非狩猟鳥獣について16種類を判別

【猟具の取り扱い】

・わな猟、網猟の場合
使用可能猟具と禁止猟具を判別し、使用可能猟具1種類について、捕獲可能な状態に組み立てを実施
・第一種銃猟の場合
銃器の点検、分解及び結合、 模造弾の装填、射撃姿勢、脱包操作、 団体行動の場合の銃器の保持、銃器の受け渡し、休憩時の銃器の取り扱い、空気 銃の操作(圧縮操作、装填、射撃姿勢)を実施

【目測】 
・第一種銃猟の場合
300m、50m、30m、10mの目測を実施

 

㊧【鳥獣判別】 16種類出題、狩猟できるものは解答に鳥獣の名前を、できないものは☓を記入。㊥【猟具の取り扱い】捕獲可能な状態に組み立てを実施㊨猟銃と空気銃の組み立て・分解など

対策

狩猟免許試験は、普段接することの少ない法令、野生鳥獣の知識、猟具に関する知識を幅広く問われます。そのため、受験するまでに勉強しておくべきことは多岐にわたります。そこで、狩猟免許試験準備は、狩猟免許予備講習会を受講することがもっとも有効です。この予備講習会では、「狩猟読本」や「図解 狩猟免許試験例題集」をテキストにして、詳しい解説を聞くことができます。また、試験対策の重要ポイント等も受講できます。私の勉強期間は1ヶ月ほどです。

 

狩猟免許予備講習会はみなとみらい駅より徒歩5分 横浜ワールドポーターズで受講しました。受験者数は約100名。試験の4日前に開催されたので記憶にも新しく、テストで実際に使われてた模造銃・わな・網と同じもので練習できます。受講費用1科目10,000 円、2 科目13,000 円、3 科目16,000 円 (狩猟読本・例題集各1冊を含む料金)

感想

わな猟・網猟は合格!第一種銃猟の実技で不合格!「銃器の点検、分解及び結合」ができないとそれだけで-31点で不合格になりますガーン。知識試験では予備講習会で習った内容が多く出題された印象で、ひっかけ問題もありませんでした。例題集を復習しておけば問題なくクリアできるレベルで、結果が発表されると、ほとんどの人が無事合格していました。技能試験終了後は各自解散となり、受験期間最終日から約1か月後に合否結果及び合格者には狩猟免状が郵送されます。※実際に狩猟に行くためには、このほかに狩猟者登録が必要です。人生に一度は名乗ってみたい職業といえば、ユーチューバー、スパイ、芸術家、宇宙飛行士など色々ありますが、そうやってあげていくとおそらくラインナップされてくるであろう「猟師」。現在、野生鳥獣被害が深刻な問題となっておりイノシシ・シカの捕獲頭数は毎年増加していますが、高齢化などにより狩猟者は減少傾向にあります。その上、ジビエ料理が全国的にちょっと流行っていて、今の状況は、チャンスでもあります!あなたも趣味、または猟師としての第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。