●概要
橋梁の上部構造であって、コンクリート造のもの(その高さが5メートル以上であるもの又は当該上部構造のうち橋梁の支間が30メートル以上である部分に限る。)の架設、又は変更の作業には作業主任者が必要です。この作業主任者は、コンクリート橋架設等作業主任者技能講習を修了した者の中から、事業主により選任されます。 今回は建設業労働災害防止協会東京支部にお世話になりました。
受講費用:14,190円(税込)
受講資格:橋梁の上部構造であって、コンクリート造のものの架設又は変更の作業経験が3年以上ある者など
講習時間:1日目 : 9時00分 ~ 17時00分 2日目 : 9時00分 ~ 15時40分
※ 「橋梁の上部構造」とは、橋台、橋脚等に支持され、交通物を直接支えている構造部分をいい、また、その高さが5メートル以上であるものとは、地上からの高さではなく、コンクリートの部材により構成されるものの高さが5メートル以上のものをいいます。
場所はJR新小岩駅より徒歩13分 (公社)東基連 安全衛生研修センター本館でした。
●カリキュラム
□学科 11時間/2日間(修了考査時間を除く)
① 作業の方法に関する知識(5時間)
② 工事用設備、機械、器具等に関する知識(1.5時間)
③ 作業環境等に関する知識(1.5時間)
④ 作業者に対する教育等に関する知識(1.5時間)
⑤ 関係法令(1.5時間)
⑥ 学科修了試験
コンクリート橋架設等作業主任者は、コンクリート造りの橋梁工事を行う際に、安全を確保するために、現場で監視をする責任者であることを国が認定する資格です。川などに橋を架ける場合、その建設作業には大きな危険がともなうため、労働安全衛生法により、事業者はコンクリート橋架設等作業主任者の有資格者を選任して配置することが義務づけられています。建設業労働災害防止協会の各都道府県支部が実施する講習を修了することで取得できる国家資格です。講習を受講するには実務経験が必要ですので、まず受講資格を確認しておくことが必要です。
●感想
橋の構造は、車や人が通行する上部構造と、上部構造を支える下部構造に分かれています。このうち上部構造がコンクリート製で、高さが5メートル以上ある場合、または上部構造で支間の距離が30m以上の架設作業を行う場合に、作業主任者の配置が必要です。橋梁の架設工事は、とても奥が深く橋の種類や架設の方法などたくさんあることが大変魅力のある仕事の一つで、建設業の中でも特に豊富な経験と高い技術を必要とする工事です。コンクリート橋架設等作業主任者に選任されると単に監督・指導を行うだけでなく、作業中の安全面すべてに配慮しなくてはならず、重い責任を負うことになります。その代わり、企業にとってはなくてはならない人材であるため、待遇面での優遇も期待できます。人と人とを新たにつないでいく橋梁架設。あなたも作業主任者資格を取得して、魅力と夢のある橋梁業界で活躍を目指してみてはいかがでしょうか。