概要

色彩福祉検定は、色彩を福祉の分野に活かすための知識を問う検定試験です。色は人間の生理や心理機能と結びついて、心を映すメッセージとなります。色を活用することで、思いをうまく伝えられない人たちの内面をくみ取り、心を癒すこともできます。こうした色彩心理を活用した心のケアは、高齢者や知的障害児などを対象にした福祉の分野で、幅広く活用されています。

試験級:1級/2級/3級

受験料:【1級】14,300円【2級】11,000円【3級】7,700円(各税込)

受験資格:【1級】2級合格者および2級併願者【2級】3級合格者および3級併願者【3級】どなたでも受検できます。

試験方法:【会場受験】筆記試験(マークシート方式)【在宅受験】筆記試験・記述式及びカラーカード貼り付け実技試験 

出題範囲:公式テキストから出題

試験日程:7月、11月

会場:東京・大阪※在宅受験も可能

 

(社)日本色彩環境福祉協会が認定する『色彩福祉検定』はCUS®表色系に基づく色彩調和理論を導入していて、一般社団法人日本カラリスト協会『パーソナルカラリスト検定』や、一般財団法人 日本色彩環境福祉協会認定「カラーセラピスト資格」と親戚にあたる検定です。

対策

色彩福祉検定には公式テキストが販売されています。初心者にも分かりやすいように解説がされているので、初めて色彩について勉強される方にも安心です。公式テキストを活用して勉強し、ある程度理解できたら、続いて過去問題を活用した対策をしましょう。CUS色相環と9色調図は、何も見ないで書けるように練習し、試験当日はCUS色相環と9色調図を問題用紙の余白に書いて、図で確認しながら問題を解くと間違いが少なくなると思います。私は公式テキストと過去問題を使って1ヶ月かけて受験対策をしました。

 

㊧「色彩福祉®検定3級公式テキスト(3,960円 税込)色彩福祉®検定1級・2級公式テキスト(6,380円 税込)」イラスト、図版、写真などを豊富に用いていますので、ビジュアル的に理解することができます。㊨「第2回・第6回色彩福祉®検定3級過去問題・解答解説つき (各550円 税込)第5回・第7回色彩福祉®検定2級過去問題・解答解説つき (550円 税込)」過去問題を解くことで、アウトプット能力を磨いておくと、実際の試験でも間違えることなく解答することが出来ます。オススメです。 

試験概要

在宅試験の場合

・試験2日前に試験問題・解答用紙・CUSカラーシート到着。

・試験内容 筆記試験・記述式及びカラーカード貼り付け実技試験

・試験では、問題用紙一式、筆記用具、はさみ(カッター)、のりをご準備ください。

・テキストなどを見て調べながら解答することができます。

・切り取った後のカラーシートは返却する必要はありません。

・試験日の翌日までに解答用紙投函)当日消印有効

貼り付け実技試験とは送付されている「CUSカラーシート157」を使用して、カラーシートから切り取った色票を、問題用紙解答欄に直接貼り付ける問題です。会場試験はマークシート方式ですが、在宅試験では配色実技試験があり、さまざまな要素を吟味しながら、最終的にもっとも適切な配色でデザインを仕上げる必要があります。

感想

色彩福祉検定は2009年からスタートした比較的新しい検定で、現在問題となっている介護の現場が大変過酷な状況であることを踏まえ、色の効果を福祉現場に活用することで、介護福祉の施設環境の整備や介護される側の心のケア、介護の質的レベルアップに役立てるとともに、介護する側にも新しいモチベーションを与えたい、という思いから設立された検定です。3級には受験条件がなく誰でも受験することができ、独学で学習することができます。今、人材不足や待遇に関する問題など注目されている福祉業界。その福祉業界で新たに色の効果を福祉に活用するスペシャリスト、(社)日本色彩環境福祉協会が認定する色彩福祉士を目指してみてはいかがでしょうか。