概要

本講習は、動力により駆動されるプレス機械を5台以上有する事業場において行う当該機械による作業に選任する主任者に必要な講習です。 今回は公益財団法人 神奈川労務安全衛生協会にお世話になりました。

受講費用:12,350円(税込み)+3,580円(テキスト代)

受講資格:プレス機械による作業に5年以上従事した経験を有する者など

講習時間:19時間/3日間でおこなわれます。

1日目:09:20~17:05 2日目:09:20~17:00 3日目:09:20~16:30 

※プレス機械とは鍛圧機械とも呼ばれ、薄い板金素材を上から下方向に強い圧力を加え、機械に装着した金型の形状に変形させることができる機械です。自動車やパソコンの部品、医療機器、ロボット製作など、あらゆる日本製品の製造に使用されています。

 

(公社)神奈川労務安全衛生協会はJR関内駅より徒歩7分の場所にあります。

カリキュラム

(1)学科講習
1.作業に係る機械、その安全装置等の種類、構造及び機能に関する知識(6時間) 
2.月例検査について(1時間) 
3.プレス機械、その安全装置等の保守点検に関する知識(2時間) 
4.プレス作業の方法に関する知識(5時間) 
5.関係法令(2時間) 
6.プレス災害防止総合対策の要点、能率化普及指針、金型安全化技術指針(2時間) 
7.学科試験(1時間) 

プレス機械(鍛圧機械)とはその名前のとおり、ワーク(加工対象物)に対してプレスによる圧力をかけることで加工を行う機械です。プレス加工は自動車を始めとする製造業では欠かせない加工方法であり、日本が世界に誇れる技術の一つでもあります。「上下から圧力をかける」というシンプルな加工は、ほかのワーク加工作業よりもスピードが速く生産性が高くなり、その単純な動きから、作業者が金型の間に手や指等をはさまれことによる労働災害が発生しており、その多くが身体に障害を残す災害となっています。このようなことから、プレス機械作業主任者は作業を直接指揮するなど重要な役割を担っています。

感想
自動車の部品や家電の部品の多くに、プレス加工された部品が使われているのを知っていますか?世界の自動車事情を眺めてみると、日本の自動車は海外のものに比べてずば抜けて車種が多く、こうした多彩で柔軟な自動車の生産方式には日本が世界に誇れるプレス技術の一つでもあります。ほかにも、スマートフォンや、電子レンジなどの家電、飛行機や電車の部品など、いろいろな工業製品にプレス加工で作られた部品が使われています。プレス機械は、作業者の熟練に頼らない安定した大量生産が魅力です。ですが、正しい使い方をしないと大きな事故に繋がってしまいます。工場の従業員が安心安全に働くために欠かせない人材であるプレス機械作業主任者。あなたも作業主任者資格を取得して、日本のものづくりの強みである製造業で活躍を目指してみてはいかがでしょうか。