概要

ガス可とう管接続工事監督者とは、一般財団法人日本ガス機器検査協会が実務運営を行っているガス機器の設置・施工についての資格のことです。ガス可とう管による接続は、接続部の保安水準向上を図る目的で強化ガスホース等ガス可とう管によるねじ接続が広く採用されています。このためJIAでは、ガス可とう管接続工事監督者に所定の知識・技能を習得して頂くことを目的として講習会を開催しています。

受講料:12,300円(非課税)

受講要件:どなたでも受講できます

講習時間:9:30~16:00(お昼休み1時間)

持ち物:モンキーレンチ2本(開口幅30mm以上)

 

東京メトロ千代田線 湯島駅から徒歩約5分 全国家電会館で受講しました。

カリキュラム

【概要編】<0.5時間>
・ガス工事の施工区分と業務範囲
・ガス接続工事の概要
・ガス機器の設置
【一般知識】<1.5時間>
・ガスに関する一般知識
・ガス機器と給排気
・接続具
・可とう管の事故例とその防止策
【施工要領編】<1時間>
・ガス可とう管接続工事
・施工要領
【実習編】<2時間>
・現地加工強化ガスホースの作成実習
【自己診断テスト】
平成9年5月1日以降、ふろがま、瞬間湯沸器、ストーブのガス取入部の構造は、ゴム管口(ホースエンド)が廃止になり、ふろがま及び瞬間湯沸器はねじ接続、ストーブは迅速継手又はねじ接続となっています。強化ガスホース及び金属可とう管を用いてガス機器とガス栓を接続する工事を行う場合、接続部の保安水準向上を図るため、所定の知識及び技能を有する監督者の基で工事が行われる必要があります。

 

この講習を修了すると、常設型ガス機器の接続工事を広く一般の方でも行えるようになります。 修了された方には全国共通の「講習修了証」 を発行すると共に、「ガス可とう管接続工事監督者」 として登録いたします。

感想

都市ガス関係業界による全国統一の資格です。施工範囲は、上図のように、都市ガスのみで、ガス栓からガス機器間の接続までです。LPガスはできないのですが、GSS(ガス機器設置スペシャリスト)という資格だと、LPガスの定尺ガスホースの接続も可能です。ガスを扱う仕事はガス漏れや給排気設備の不備による一酸化炭素中毒などの事故につながるリスクがあるため、ガス可とう管接続工事の監督者には責任感と慎重さが求められます。この資格は業界の自主基準なので、この資格がなくても上記の接続は可能です。施工自体はできるのかもしれませんが、 責任がもてません。ですので、ガス接続工事は資格と経験をもった方に施工をお願いしてください。 座学のほかに実際に強化ホースを加工する内容もあり、とても勉強になるこの講座。大企業であれば自社での講習など自社内での認定や資格などで対応できるとはおもいますが、中小企業では、こういう資格を積極的に利用してみてはいかがでしょうか。