概要
地山の掘削及び土止め支保工作業主任者は、労働安全衛生法に規定される作業主任者(国家資格)である地山の掘削作業主任者と土止め支保工作業主任者の一方又は両方に選任される資格を得るための技能講習です。 今回はコマツ教習所東京センタにお世話になりました。
受講費用:22,000円(税込)

受講資格:地山の掘削の作業又は土止め支保工の切りばり若しくは腹おこしの取付け若しくは取りはずしに関する作業に3年以上従事した経験を有する者
講習科目:学科17時間 3日間 

※地山(じやま)とは、人為的な盛土などが行われていない、自然のままの地盤のことです。工事現場では地下に構造物を作ることが多々あります。土留め(どどめ)とは法面や崖、盛土などの崩壊を防ぐため、コンクリートブロックや石、現場打ちなどで『土を留める』ことです。土留め工事は、土を留めるために行う工事のことを指します。

 

東京センタは駐車場完備 無料です。一番近い駅である八王子みなみ野駅よりバスと徒歩で20分程度です。

カリキュラム

□学科 17時間/3日間(修了考査時間を除く)
① 作業の方法に関する知識(10.5時間)
② 工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識(3.5時間)
③ 作業者に対する教育等に関する知識(1.5時間)
④ 関係法令(1.5時間)
⑤ 学科修了試験

この地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習は以前は別々の資格でしたが、関係性が大きいので、掘削労働安全衛生法その他関係法令の改正によって平成18年度より資格が1つになりました。地面を掘るときに2メートル以上地下に掘削する時や2メートル以上の高低差が発生するときには作業主任者を事業主は選任しなければなりません。また掘れば掘るほど地面から土圧が掛かります。その土圧に負けないように仮に補強する工事を土留め支保工といいます。

感想

地山の掘削及び土止め支保工作業主任者とは地山の掘削作業を行う現場において欠かせない国家資格です。安全なはずの先行土留めは小さな設計・施工ミスでも重大事故につながる可能性が高いため、十分な配慮が必要です。工事現場では生き埋めになどのニュースがたまに報道されます。生き埋めになる要因の一つに土留めの崩壊が挙げられます。大都市圏で進む地下利用の頻度は増し,それと比例するように工事の難易度も高くなっています。地下工事中のトラブルとしては、軟弱地盤や均等係数の小さい砂層における出水・土砂の吸い出し・陥没・盤ぶくれなどが挙げられますが、こうしたトラブルと地盤条件との関係を理解し、土留め計画時に対策工を検討していれば心配はありません。機械の操作資格だけでは作業が出来ない重機土工。あなたも作業主任者資格を取得して、建設・土木業界、砂利採取業界で活躍を目指してみてはいかがでしょうか。