概要

消防設備士とは様々な建物に設置されている、 消防設備を点検・整備することが仕事です。必要に応じて工事も行います。消防設備には、消火器・火災報知器・スプリンクラーなど色々あり、それらの点検・整備・工事を行うには、消防設備士の資格が必要です。資格には乙種と甲種の2パターンがあります。

甲種:1類~5類まであり、消防設備の点検・整備・工事の全てを行うことが出来る

乙種:1類~7類まであり、消防設備の点検・整備のみ行うことが出来る

受験料:【甲種】5,700円【乙種】3,800円

受験資格:【甲種】一定の受験資格が必要です【乙種】どなたでも受検できます

合格率:【乙種4類】35.8% ※2020年度

試験日程:地域により異なる

試験内容

乙種4類は、自動火災報知設備を中心とする点検&整備が行える資格です。自動火災報知設備は、火災による煙や熱を感知器が早期に自動的に感知して、警報ベルなどで、建物内の人達に火災を知らせる設備です。消防設備士の中でも乙種6類と共に需要があり人気が高い資格です。

□筆記試験(四肢択一式/1時間45分/30問)
① 消防関係法令(10問)
② 基礎的知識(5問)
③ 構造・機能及び整備(15問)
□実技試験(5問) 
① 鑑別等

科目免除

消防設備士には、「科目免除」制度があります。科目免除を活用すれば、かなり楽に乙4を取得することが可能です。免除内容の中でも特に影響が大きいのが、電気工事士免状の保有による電気に関する部分の免除でしょう。電気工事士と消防設備士の免状があると最大限に科目免除制度が使え、筆記試験30問中20問が免除、実技試験は1問免除されます。 そのため、本試験は、規格の6問と法令の4問の、合計「10問」と実技「4問」となります。消防設備士試験で免除を受けるには、資格を証明する書類が必要になりますので、受験申請は電子申請(ネット)ではなく、書類による申し込みとなりますのでご注意下さい。
 

合格率30%台!受験者の半分以上は落ちる気が抜けない試験です。

対策

消防設備士は国家試験の中でも人気の資格という事もあり、テキストの種類も豊富です。 それゆえに「どのテキストがいいのか分からない」といった方も多いと思います。私からのおすすめは6類受験の際にお世話になった『通称:工藤本』です。この本は、著者の工藤政孝さんにちなんで「工藤本」と呼ばれ、試験に出題されやすい項目を要点を押さえて分かりやすく解説されており、 初心者でも見やすい内容です。消防設備士の勉強をする際は、テキストと問題集を併用して行ってください。実際の試験問題では、過去問題と類似した問題も登場するため、問題集を繰り返し解くことで点数を稼ぎやすくなります。私の勉強期間は1ヶ月です。

 

「わかりやすい! 第4類消防設備士試験」(3,520円)「本試験によく出る!第4類消防設備士問題集」(3,080円) 実際に類似問題が多数出ました。繰り返し解いていれば合格出来ると思います。

試験

なんとか合格ラインには達したかなという感じ照れ。問題数が「10問」しかなく、また、当該試験科目が、比較的、点数の取りやすい規格と法令で、頭を抱える論点もなく、「難しいものがない」といった次第です。ただ、注意しないといけないのが、鑑別問題です。選択問題ならぼんやりとした記憶でも対応できますが、鑑別は完璧な記憶が必要となります。もし思い出せなければ手も足も出ないのです。鑑別の筆記対策は試験直前までやっておきましょう。

 

試験会場は京王線笹塚駅より徒歩8分 中央試験センター。試験時間は科目免除のため、45分でした。

感想

乙種消防設備士は第1類から第7類があり、類で規定された工事整備対象設備等の整備、点検が行える資格です。乙種消防設備士を取得したいと考えたら、求人の種類も多く人気の乙4か乙6の取得がおすすめです。乙4類の消防設備士資格は、火災警報機や報知器の整備と点検ができるようになりビル管理会社や消防設備会社では必須の資格です。資格の性質上、消防設備分野の専門家として活躍することができ、手に職を身につけることができます。乙種4類には受験資格が無いので、 誰でも合格を目指すことが出来るオススメの資格です。人気の類だからこそ受験人数も多く難易度も高くなっていますが、勉強さえちゃんとやっていれば受かる試験です。防災意識の高まりから徐々に需要が上がってきている消防設備士。興味がある方はぜひ取得してみてはいかがでしょうか。