●概要
アマチュア無線3級は正式名を「第三級アマチュア無線技士」といい、略して三アマと呼ばれることもあります。この資格を得るには、「国家試験を受験する方法」と「養成課程講習会を受講する方法」の2つがあります。このいずれかの方法で無線従事者の資格を得たあと、局の免許の申請(開局申請)をおこない、初めてアマチュア無線の運用(操作)ができます。私は前者の国家試験を受験する方法で取得しました。
試験級:1級/2級/3級/4級
受験料:【1級】9,663円【2級】7,863円【3級】5,463円【4級】5,163円
受験資格:どなたでも受検できます。
合格率:【1級】35.3%【2級】47.8%【3級】80.2%【4級】78.7% ※2019年
※各級によって扱える周波数、空中線電力、電波の種類が異なります。
●対策
試験は国家機関である総合通信局に代わり、公益財団法人日本無線協会が運営しています。特別な受験資格はないため誰でも受験することができる試験です。アマチュア無線には沢山の参考書が販売されています。初心者にも分かりやすいように解説がされているので、初めて無線について勉強される方にも安心です。また養成課程講習会も開催されていますので、第4級アマチュア無線技士を既に持って居る方は受講してみるのも良いと思います。JARD『第三級短縮コース(1日間)』法規4時間、無線工学2時間の授業の後、修了試験に合格するとアマチュア無線の免許が取得できます。受講料等は12,950円です。私は問題集を2冊購入。1ヶ月かけて受験対策をしました。
㊧第3級ハム解説つき問題集 1,320 円この本だけで試験に合格できます。㊨第3級ハム国試 要点マスター1,320 円 コミックの単行本より小さいので持ち歩きに便利です。
●試験
アマチュア無線3級は当日受付試験と予約制(CBT試験もあります)の2つの受験方法があります。日本無線協会の東京本部(東京都中央区晴海3丁目)では予約なしの当日受験ができ、縦3.0cm・横2.4cmの写真を2枚(試験用と免許用)と筆記用具、氏名・生年月日を証明する書類(住民票等)と試験手数料を持っていけば受験ができます。3級と4級の違いは送信出力・送信周波数もありますが、なんと言ってもモールス符号に関する問題があるかないかということに尽きます。上級免許の方は、コレをやりたくて資格を取ったという方もいらっしゃるようで、これが一番のお楽しみです。
●感想
スマートフォンやWi-Fiなど、私たちの生活では毎日たくさんの無線を使って通信が頻繁に行われています。無線通信は遠く離れた場所と電波を使って通信する技術であり、アマチュア無線は国際的にも認められている趣味の一つです。アマチュア無線は1級から4級まであり、上級になるほど無線の取り扱える範囲が広がっていきます。第三級アマチュア無線技士の魅力は、トン・ツー(モールス符号)で通信するCWが運用できることです。かつてはCWによる通信は、船舶局等の業務無線局で盛んに使用されていましたが、現在では一部を除いて使用されなくなりました。モールス符号は電話(音声)通信とはまた違った魅力があり、また小電力で遠距離通信ができるのも醍醐味です。CWが運用できる三アマにぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。