概要

潜水器を用い、かつ、空気圧縮機、手押しポンプによる送気やボンベからの給気を受けて行う潜水の業務に就く際には、高気圧障害その他の危険が大きいことから、潜水士免許を受けなければなりません。潜水士は、水中での土木作業やサルベージ作業、水産物採取、海洋調査などで活躍しています。私は公益財団法人 安全衛生技術試験協会関東安全衛生技術センターで受験してきました。

受講費用:8,800円  

受験資格:不要。ただし、合格後の免許交付対象は18才以上

問題数:40問/4時間

合格基準:各科目ごと最低4割、全体で6割(40問中24問)以上の正解率であること。

合格率:76.5%(2022年)

試験期間:各地域、年3~5回開催されます

 

※この潜水士の資格は仕事のための資格であり、レジャーダイビング(趣味としての遊びのダイビング)はできません。海外や沖縄などへ旅行に行った時に、スキューバダイビングを楽しみたい方はダイビングライセンス、正式には「Certification Card(認定証)」、略して「Cカード」を取得する必要があります。学科講習→プール講習→海洋講習の3段階の講習を最短3日で取得できます。(相場54,000円)

試験内容

□午前(各科目10問/2時間) 
① 潜水業務
② 送気・潜行・浮上
□午後(各科目10問/2時間) 
③ 高気圧障害
④ 関係法令

 

関東安全衛生技術センターはJR五井駅よりバスで20分です。試験センター周辺にはお店がありませんのでご注意下さい。五井駅前にコンビニが一つあります。

対策

資格取得のための勉強方法としては、過去問題から類似した問題が出題されることが多いため、過去問題重視の勉強を進めていくとよいでしょう。潜水士試験の受験テキストは多くの出版社から販売されていますが、中でもおすすめなのは『 7日間マスター 潜水士試験 合格テキスト+模擬テスト』です。実際7日で合格できるかは個人差があると思いますが、この受験テキストの特徴は、試験に出題される内容の解説だけでなく、模擬試験も付いていて、実際に問題を解くことで理解度や習熟度を確認していくことができます。

 

㊧は「 7日間マスター 潜水士試験 合格テキスト+模擬テスト」(2,200円)㊨潜水の知識が全くない人はこちらもおすすめです「一発合格! よくわかる潜水士試験完全攻略テキスト&問題集」(2,750円)

結果

なんとか1回で合格!決して難しい資格ではありませんが、普段あまり馴染みのない言葉が出てきたり、法令関係の問題も出題されます。潜水士試験の受験者の多くはダイビングインストラクターや海上保安学校の生徒であるため合格率が高くても、しっかりと勉強しておく必要があります。

 

出題範囲は意外と広く暗記項目も多いため、しっかり勉強して挑むことが合格への近道です。

まとめ

潜水士とは、国家資格である潜水士免許を取得し、海や河川、湖などに長時間潜ってさまざまな作業をするプロフェッショナルです。 日本中の河川工事や橋の架橋工事など水の中で工事を必要としている場所すべてが職場となり、海上保安庁や海上自衛隊に所属し、公務員として活躍する道もあります。とはいえ、潜水士資格の受験要件はなく、 学歴、年齢、性別、職歴、国籍関係なく誰でも受けることができます。また合格率は80%程度なので、試験を受けたほとんどの人が合格することができ、有効期限や更新はなく、一度取得したら一生涯使うことができます。近く襲来が予想されている地震対策のための公共工事が相次いでいて、潜水士のニーズは年々高まり、近年では人手不足のため潜水士を採用する企業が増えています。あなたもこの資格を取得して、特殊な技能を活かせるやりがいのある潜水士を目指してみてはいかがでしょうか。