概要
つり上げ荷重5t以上の床上操作式クレーンの運転作業に従事する方は、労働安全衛生法に基く技能講習を修了しなければならないことが義務づけられています。なお、この技能講習を修了した者であっても、つり上げ荷重1t以上のクレーン等の玉掛け業務は玉掛技能講習修了者、つり上げ荷重1t未満のクレーン等の玉掛けについては、玉掛けの業務に係る特別教育を修了した者でなければなりません。今回はコマツ教習所神奈川センタの16時間コースでお世話になりました。
受講費用:56,000円(税込)

受講資格:18歳以上
コース区分:16時間コース-移動式クレーン免許所持者者・玉掛け技能講習修了者など

        20時間コース-いずれにも該当しない方
講習科目:学科10時間 実技6時間 計16時間 3日間 

「床上操作式クレーン」とは床上で運転し、ホイスト等に直接押しボタンスイッチ(ペンダント)をつり下げたようなもので走行、横行とも荷が移動するのと一緒に押しボタンスイッチを操作する者がついて行かなければならない方式のクレーンです。

 

玉掛技能講習とは、クレーン作業のとき、クレーン操縦とは別に必要な資格です。荷重1t以上のクレーンや移動式クレーンを使う際、吊り上げるモノの掛け外し作業を行うための知識や技術を習得します。このモノの掛け外しをする動作を「玉掛け」と呼びます。

カリキュラム

□学科  青字は16時間コースの免除
① 床上操作式クレーンに関する知識(6時間)
② 床上操作式クレーン運転技能講習に係る原動機および電気に関する知識(3時間)
③ 床上操作式クレーン運転のために必要な力学に関する知識(3時間)←免除
④ 関係法令(1時間)
⑤ 学科修了試験
□実技 
① 床上操作式クレーンの運転(6時間)
② 床上操作式クレーン運転のための合図(1時間)←免除
③ 実技修了試験

 

コマツ教習所 神奈川センタの実技教習は屋内のため、天候に左右されずに受講できます。

感想

クレーン資格の中でも、技能講習が必要になるものは1.小型移動式クレーン2.床上操作式クレーン3.玉掛け(1トン以上)の3種類。これらの技術は、建設現場や工事現場、工場などで作業を行うのに必要になります。その中でも床上操作式クレーンは、工場の天井に設置されている大きなクレーンのことを指しています。このクレーンはペンダントスイッチで操作することができ、操作を行うとホイスト部分が動くので、同時に移動する必要があります。つまり、操作者が床の上でコントロールすることから床上操作式と呼ばれていて、操作をするには資格を得なければいけません。クレーン資格は一度取得してしまえば、有効期限がありませんので再び取得する必要はありません。もしご興味のある方は、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。