概要

家畜商とは、家畜(牛、馬、豚、めん羊、山羊)の取引を継続的かつ反復的に行う人のことです。家畜商をはじめるには、家畜商の免許が必要です。免許を取得するためには、都道府県が毎年1回開催する家畜商講習会の全課程を修了していることが必須条件で、免許の申請は各都道府県の畜産課などで受付けています。なお、講習会の日程は地域により異なります。くわしくは、各都道府県の畜産課へお問い合わせください。今回は茨城県が行う家畜商講習会にお世話になりました。

受講料:3,400円+テキスト代3,500円

受講資格:特になし※未成年者の場合には、法定代理人の同意書の添付が必要

講習日程:年1回各都道府県が行います。居住地にかかわらず、いずれの都道府県の講習会でも受講は可能です。

講習時間:1日目 8:50~9:00受付・開講式 9:00~17:00講習(12:00~13:00/昼食休憩)

       2日目 9:00~17:00講習(12:00~13:00/昼食休憩)17:00~閉講式

 

場所は水戸市国際交流センター多目的ホール。受講者数は46名でした。

カリキュラム

講習会の課程
(1) 家畜の取引に関する法令(4時間)
(2) 家畜の品種及び特徴(4時間) 
(3) 家畜の悪癖、機能障害及び疾病(6時間) 

畜商になるためには(牛馬などの取引をするためには) 
・ 家畜商として取引をするためには家畜商免許が必要です。免許を取得するには、家畜商講習会を受講し、修了証明書の発行を受け免許申請の手続きをとらなければなりません。
・家畜取引を始めるには供託所で供託手続きをし、営業保証金(2万円)を納入しなければいけません。
・供託が確認された後に都道府県知事が家畜商免許証を発行します。

 

講習会を受講後、住所地を管轄する都道府県へ交付申請すると家畜商免許を取得できます。免許証は賞状と携帯用と2種類。

感想

牛や馬といった家畜の取引をするために必要になる家畜商免許。家畜を育てて家畜商として市場で取引を行うためには必要です。近年特に「食の安全」への配慮が問われていることから、国産和牛やブランド豚などを飼育する畜産農家は注目が高く、牛一頭の価格も上昇傾向にあります。その一方で、農業をはじめとする他の一次産業と同じく次世代の担い手不足に悩んでおり、日本の誇る畜産の技術や知恵を後世に受け継ぐ対策をとることが求められています。畜産業は一貫経営の場合、利益を出せないということはまずないと言われています。熱意を持って取り組めば必ず成果が出せるこの仕事。ご興味のある方は、まず都道府県の畜産課にいって、申請をだすこところから始めてみてはいかかでしょうか。