●概要
小型車両系建設機械 (基礎工事用)とは、機体重量が3t未満の基礎工事用機械で動力を用い、かつ、不特定の場所に自走できるものの運転(道路上を走行させる運転を除く)の業務です。具体的には、機体重量3t未満のくい打機、くい抜機、せん孔機、アース・ドリル、アース・オーガー、リバースサーキュレーションドリルなどを操作する事が可能になります。今回はPEO建機教習センタ栃木(旧 日立建機教習センタ)で取得しました。
受講費用:21.000円(2日間)
受講資格:18歳以上
講習科目:学科7時間 実技6時間 計13時間(2日)
使用用途によっても分類される重機の資格ですが、例えば車両系建設機械の中だと、今回受講した(基礎工事用)以外にも(解体用)や、(整地・運搬・積込み用及び掘削用)・(コンクリート打設用)は資格が異なる為、目的に合った講習を受ける必要があります。
●カリキュラム
学科
1.小型車両系建設機械(基礎工事用)の走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識(2時間)
2.小型車両系建設機械(基礎工事用)の作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識(3時間)
3.小型車両系建設機械(基礎工事用)の運転に必要な一般的事項に関する知識(1時間)
4.関係法令(1時間)
実技
1.小型車両系建設機械(基礎工事用)の走行の操作(3時間)
2.小型車両系建設機械(基礎工事用)の作業のための装置の操作及び合図(3時間)
車両系建設機械の資格には【整地用】【解体用】【基礎工事用】【コンクリート打設用】の4種類があります。そしてこの資格は、運転技能講習と特別教育の2つに分かれています。※(コンクリート打設用に関しては特別教育のみです。)この2つは何が違うのかと言うと、操作する機体の重量が3t以上の場合は運転技能講習が、操作する機体の重量が3t未満の場合は特別教育の資格が必要となります。
●感想
構造物を支える基礎工事は建設の工程でなくてはならないものであり、その中でも最も多く活用されているのが「杭基礎」です。 「杭基礎」とは軟弱な地盤に杭を打ち込むことで安定性を高める方法です。今回取得した車両系建設機械(基礎工事用)はその中でもくい打ち業務などの基礎部分で必要となる知識・技能を習得する講習で、基礎が建物の構造にとっていかに重要なものか認識し、その責任において技術の研鑽に努めることの大切さを教わります。運転技能講習修了者になると操作可能な重機の幅が広がるので、様々な作業現場で働くことが可能です。建設業界や土木業界で働くことを検討している方にはおすすめの資格です。