概要

『防火管理者』とは、多数の者が利用する建物などの「火災等による被害」を防止するため、防火管理に係る消防計画を作成し、防火管理上必要な業務(防火管理業務)を計画的に行う責任者を言います。『防災管理者』とは、大規模・高層の建築物等において、地震その他の被害を軽減するため、防災管理に係る消防計画を作成し、防災管理上必要な業務(防災管理業務)を計画的に行う責任者を言います。防火管理者のみ、防災管理者のみの講習もありますが、同時に資格を取得できるのがこの防火・防災管理者講習で、2日間講習を受講して取得できる国家資格です。

受講地:全国各地 

受講対象者:受講資格はありません

受講料金:10,000円(消費税込)

講習時間:9:00~17:00 (2日間)

修了証の交付:全科目を受講し、効果測定に合格した方には修了証を交付します。 

有効期間:防火・防災管理者の有効期間は5年間です。ただし、更新が必要なのは管理者に専任されている方のみとなります。更新を行わなかった場合は、専任されてない者として扱われます。(修了証は失効しません)

 

場所は京急線<八丁畷駅>より徒歩約8分 かわさき保育会館(大会議室)で受講しました。

カリキュラム

【第1日目】 
09:00 ~ 09:30 受付 
 09:30 ~ 09:40 オリエンテーション 
 09:40 ~ 12:10 ①防火・防災管理の意義と制度の概要 
 12:10 ~ 13:00 昼食休憩 [※②③の両科目免除者は、第1日目終了]
 12:50 ~ 13:00 受付 [※①の科目免除者のみ]
 13:00 ~ 15:00 ②火気取扱いの基本知識と出火防止対策 
 15:00 ~ 15:10 休憩・受付 [※①②の両科目免除者のみ][※③の科目免除者は、第1日目終了]
 15:10 ~ 16:40 ③施設・設備の維持管理 
 16:40 ~ 16:50 事務連絡等 
【第2日目】  
09:00 ~ 09:30 受付 
09:30 ~ 12:00 ④教育・訓練 
12:00 ~ 13:00 昼食休憩 
13:00 ~ 15:30 ⑤防火・防災管理の進め方と消防計画 
15:30 ~ 15:40 休憩 
15:40 ~ 16:25 効果測定(20分)、修了証交付、事務連絡等 

「防火管理者」と「防災管理者」の違いは、「防火管理者」は「火災による被害の防止・軽減」、「防災管理者」は「地震などの火災以外の災害による被害の軽減」ということです。

 

効果測定とは、受講内容を確認するため、各講習修了後に実施されます。〇か×で応える簡単なものでした。

感想

大規模な施設や、火災発生時に人命に大きな被害を及ぼす可能性がある一定以上の規模の施設は、「防火管理者」を定めるように、消防法令で決まっています。また、「防災管理者」は主に対象物における大規模地震・テロの災害への対策に必要な業務を推進する責任者のことを言います。地震・台風などの自然現象や火事・伝染病などによって受ける思わぬ災害は現代の日本社会に生きている誰もが避けて通れない問題です。企業としての災害対策である企業防災に努めることは社会の一員である企業の責任です。必要性と重要性がますます高まっている企業防災の一つとして、防火・防災管理者新規講習を受講されてみてはいかがでしょうか。