概要

アセチレン溶接装置又はガス集合溶接装置を用いて行う金属の溶接、溶断又は加熱の作業を行う場合には、ガス溶接作業主任者免許を受けた者のうちからガス溶接作業主任者を選任することが必要です。作業主任者は、これらの作業全般の責任者として作業方法の決定、作業者の指揮などの職務に携わります。 ガス溶接作業主任者は造船所や自動車工場などからのニーズが高い国家資格です。私は公益財団法人 安全衛生技術試験協会関東安全衛生技術センターで受験してきました。

受講費用:8,800円  

受験資格:不要。ただし、本人確認証明書の添付が必要

問題数:20問/3時間、科目免除者は10問/1時間30分

合格基準:各科目ごと最低4割、全体で6割(20問中12問)以上の正解率であること。

合格率:82.2%(2022年)

試験期間:各地域、年1~2回開催されます

試験内容

(20問/3時間、科目免除者は10問/1時間30分) 
① ガス溶接等の業務に関する知識(5問)
② 関係法令(5問)
③ アセチレン溶接装置及びガス集合溶接装置に関する知識(5問)
④ アセチレンその他可燃性ガス、カーバイド及び酸素に関する知識(5問)

試験は学科試験のみで、ガス溶接の業務および関係法規の知識、アセチレン溶接装置とガス集合溶接装置に関する知識アセチレンその他可燃性ガス、カーバイドおよび酸素に関する知識などの問題が出題されます。

対策

資格取得のための勉強方法としては、市販の試験対策用のテキストや過去問題集などに取り組むのが一般的です。また、関係機関が実施している講習会に参加するのも効果的な試験対策です。例えば、一般社団法人東京都溶接協会が開講している試験準備講習会(一般32,000円)では、2日間で試験の出題範囲をひととおり学習することができます。
 

参考書:『ガス溶接作業主任者 過去問題・解答解説集』4,400円

結果

なんとか1回で合格!資格取得を目指すための講習会などに参加する方法もありますが、試験の合格率は比較的に高いので、仕事をしながら取得できる資格といえます。学科試験に合格し、学歴または実務経験の要件を満たして申請すると免許が付与されます。

まとめ

ガス溶接は、アセチレンをはじめとする可燃性ガスにより鉄を高熱にして、金属をつなげたり切断したりする技術で、現代のモノづくりの現場で欠かせないものです。金属を扱う職場ならどこでも必要とされる技能なので、造船所、自動車工場、建設現場、鉄工所などものづくりの現場で広く活躍することができます。長年溶接の仕事をやっていて、指導者の立場として作業現場で力を発揮したい人や働いている会社でキャリアアップを考えてる方は、受験されてみてはいかがでしょうか。