概要

衛生管理者とは、労働安全衛生法において定められている、労働条件、労働環境の衛生的改善と疾病の予防処置等を担当し、事業場の衛生全般の管理をする者です。一定規模以上の事業場については、衛生管理者免許、医師、労働衛生コンサルタント等の免許、資格を有する者からの選任が義務付けられております。衛生管理者免許には、業務の範囲が広い順に、衛生工学衛生管理者、第一種衛生管理者、第二種衛生管理者の3種類があります。私は公益財団法人 安全衛生技術試験協会関東安全衛生技術センターで受験してきました。

受講費用:8,800円  

受験資格:受験には各種条件を満たすことが必要です。

問題数:第一種(44問/3時間)① 労働衛生(17問)② 関係法令(17問)③ 労働生理(10問)

合格基準:各科目ごと最低4割、全体で6割(44問中26問)以上の正解率であること。

合格率:第一種 45.8% 第二種 51.4%(2022年)

試験期間:各地域、毎月1~5回開催されます

 

関東安全衛生技術センターでは9月末まで予約が一杯の状況です。受験を考えてる方は、試験の申込みを済ませてから勉強を始めても十分に間に合います。

 

試験内容

●第一種(44問/3時間)
① 労働衛生(17問)
② 関係法令(17問)
③ 労働生理(10問)
●特例第一種(第二種衛生管理者免許を受けた者に対する試験。20問/2時間)←私は第二種に受かってからこっちを受験
① 労働衛生(有害業務に係るものに限る。)(10問)
② 関係法令(有害業務に係るものに限る。)(10問)
●第二種(30問/3時間)
① 労働衛生(有害業務に係るものを除く。)(10問)
② 関係法令(有害業務に係るものを除く。)(10問)
③ 労働生理(10問)

第一種は第二種の上位免許に当たりますが、受験申請は段階を踏む義務はなく、最初から直接第一種を受けることが可能です。第二種の試験では関係法令から10問、労働衛生から10問、労働生理から10問出題され、第一種の試験より14問少なくなっています。私は第二種衛生管理者試験を受講してから、免除という形で第一種衛生管理者試験を受験しました。

 

㊧『特例第一種衛生管理者 過去問題・解答解説集』3,300円

㊨『第二種衛生管理者 過去問題・解答解説集』3,300円『詳解 第2種衛生管理者 過去6回問題集』1,540円

対策

衛生管理者試験は大変人気の高い試験のため、ネットでいくつもの種類の参考書が売っていますが、テキストは分厚いので、全部読むの大変です。すごく眠くなります。まずは過去問題集で問題を解いて答え合わせする勉強を繰り返して行いましょう。そこでわからない部分を参考書で補足して、ひと通りの知識を頭に補完していくと合格ラインに乗るかなと思います。個人差はあると思いますが、過去問をやればやるほど合格率が上がっていきますので頑張ってみて下さい。

 

関東安全衛生技術センターはJR五井駅よりバスで20分です。センターには無料の駐車スペース(約100台程度)があり、午前中から開いてますので、試験の2時間くらい前に行って車の中で予習するのもオススメです。

結果

第二種、第一種共に1回で合格!資格取得を目指すための講習会などに参加する方法もありますが、独学で合格を目指している方は第二種→第一種と1つずつ受験して行くのも手だと思います。これから衛生管理者資格を取得しようと考えている方は、第一種と第二種のどちらを取得するべきなのか迷うこともあると思います。まず、第一種と第二種では選任できる業種が異なります。そのため、優劣がつけられません。既に第二種を取得していれば選任できる業種で働いており、今後も勤務を続ける予定があるなら、第二種資格のみ取得すれば十分です。 

 

第二種→第一種と取得しても、免許証には反映されず【二衛生管理】の部分が【0】になりますので、全て1を目指してる方はご注意下さい。

 

まとめ

衛生管理者とは、職場の安全衛生業務従事者として、特に職業性疾病の防止や衛生的で快適な職場環境づくりを主な職務とする衛生管理の専門家です。どのような業種の企業でも、50人以上の労働者が働く事業所であれば、必ず衛生管理者を選任しなければならないので、衛生管理者は色々な業種の企業から募集されています。衛生管理者の資格に有効期限はないため、一度取得すると更新手続きは不要です。転職活動はもちろん、キャリア形成を有利に進めるためにも資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。