概要

ガンマ線透過写真撮影作業主任者とは、労働安全衛生法に基づく日本の国家資格(免許)の一つで、業務独占資格であり、必置資格でもあります。事業者は、鋳物製品等の品質検査においてガンマ線を用いて写真撮影を行う場合、労働者の中からガンマ線透過写真撮影作業主任者を選任することが義務づけられています。私は公益財団法人 安全衛生技術試験協会関東安全衛生技術センターで受験してきました。

受講費用:8,800円  

受験資格:誰でも受験できます(※免許の交付は18歳以上からです)

問題数:合計40問【午前、午後合計4時間】 

合格基準:各科目ごと最低4割、全体で6割(40問中26問)以上の正解率であること。

合格率:60.4%(2022年)

試験期間:各地域、年1回程度

 

試験内容

□午前(2時間) 
① ガンマ線による透過写真の撮影の作業に関する知識(10問)
② 関係法令(10問)
□午後(2時間) 
③ ガンマ線照射装置に関する知識(10問)

④ ガンマ線の生体に与える影響に関する知識(10問)←免除

免除(科目等)について
•診療エックス線技師免許所有者は、④ガンマ線の生体に与える影響に関する知識が免除。
•エックス線作業主任者免許試験に合格した者は、④ガンマ線の生体に与える影響に関する知識が免除。

科目免除者は午前、午後合計3時間

対策

ガンマ線は本来専門性が高い分野の資格であるため非常に難しい分野ではあるのですが、残念ながらガンマ線関連のテキストは非常に少なく、ネットで検索してもあまり見つかりません。この試験に登場する問題はパターン化されていますので、過去の頻出問題を繰り返し解けるようになるまで勉強すれば、合格点はとれると思います。という訳でおすすめの参考書は安全衛生技術試験ではいつもお馴染み→『ガンマ線透過写真撮影作業主任者 過去問題・解答解説集』4,400円(TAKARA license)です。

結果

なんとか合格。他の多くのサイトの方々が記載されてる通り、私の時も過去問と同じだったり、似たような問題が出てました。確実に正解できるように、過去問演習に勉強時間を費やしましょう。エックス線受験の際は科目免除がある受験生は数えるほどしかいなかったのですが、ガンマ線の方は生体免除者が半分以上いました。もしこれから両方受ける予定の方は、エックス線を取得してからガンマ線を受けたほうが、容易に理解しやすいと思います。

まとめ

ガンマ線透過写真撮影作業主任者とは工業製品の内部調査に使用するガンマ線の取扱いをする専門家です。この免許を持っていると、ガンマ線照射装置を使用する事業場で活躍できますが、一般的には、非破壊検査の会社に入社後仕事をしながら資格取得を目指す人が多いようです。この資格を活かして就職や転職をより有利にすすめるには、エックス線作業主任者などの資格も一緒に取得しておくと良いようです。今後、工業分野などで特殊技術者として活躍したい人は、この資格を目指してみてはいかがでしょうか。