●概要
この資格は中央労働災害防止協会 安全衛生教育センターが行う、自社の危機管理体制の整備と現場指導技術について講義及び討議によって体系的に学習し、必要な知識を習得していただく宿舎に泊まり込みによる研修です。企業における安全衛生管理を効果的に推進するには、専任安全管理者が専門知識を十分に理解し、労働者の健康状況の把握など労働衛生面の基礎知識を持ちながら、衛生スタッフと連携して全社的な安全管理業務を充実していく必要があります。
研修期間:5日間 前日に入所可能(17時~19時)
1日目 8:00~8:40受付 9:10~10:40開講式 10:50~18:20講習(12:10~13:00/昼食休憩)
2日目 8:30~21:00講習(12:30~13:30/昼食休憩18:00~19:00/夕食休憩)
3日目 8:30~21:00講習(12:00~13:00/昼食休憩18:00~19:00/夕食休憩)
4日目 8:30~20:00講習(12:00~13:00/昼食休憩18:00~19:00/夕食休憩)
5日目 8:30~15:15講習(12:15~13:15/昼食休憩)15:15~15:30閉講式
受講料:125,400円 (テキスト代、消費税含む。) 宿泊は無料
定員:20名
修了証:修了者には修了証を交付します。なお、本修了者は「安全管理者能力向上教育」の修了と認められます。
東京安全衛生教育センターは清瀬駅から歩くと15分、バスだと5分くらい。宿泊荷物もあるのでバスがおすすめです。宿泊部屋にはTVと冷蔵庫が備わってます。
●宿舎内の紹介
部屋からの景色・洗面所・洗濯機・乾燥機・大浴場・廊下・食堂
●カリキュラム
1.企業経営と安全(安全行政の動向を含む)
2.労働災害と企業責務
3.労働安全衛生関係法令(労働安全衛生法、労働基準法、労働者派遣法、労災保険法)
4.安全衛生管理体制と安全・衛生管理者の職務(総括管理体制における管理組織、ライン管理者の職務、スタッフの職務)
5.安全衛生スタッフ業務の現状と課題
6.労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)、リスクアセスメント(作業方法、設備機械、化学物質、熱中症、腰痛等)
7.危機管理体制(災害発生時における対応、災害分析手法と防止対策)
8.現場指導の原則と指導力の向上(コミュニケーション、動機付け等)
9.管理者、監督者に対する安全衛生教育(教育計画及び教育実施時の留意点、教育方法、指導案の作成)
10.安全と労働衛生
労働安全衛生法では、事業場の労働者数に応じて、総括安全衛生管理者、安全管理者、衛生管理者、産業医といった安全衛生の中心となる管理者を選任することが義務づけられています。その内、安全管理者とは労働安全衛生法第11条で、一定の業種及び規模の事業場ごとに「安全管理者」を選任し、その者に安全衛生業務のうち、安全に係る技術的事項を管理させることと定めています。本コースは専任安全管理者をはじめ、関係部門と調整を図りながら全社的な安全衛生管理を行う専門スタッフの方々を対象に、従来の専任安全管理者コースを見直したものです。
●感想
専任安全管理者の役割は労働災害の防止を図る上で欠かすことのできないものですが、従来からの災害防止や職業性疾病の予防に加え、危機管理体制や労働安全衛生マネジメントシステムなど教育内容は多岐にわたり、また近年の技術革新や雇用形態の変化など職場環境も多様化が進み、その重要性は、ますます高まっています。専任衛生管理者又は安全管理者として安全管理に従事している方や、ステップアップを目指している方など、本講座の受講を検討してみてはいかがでしょうか。