概要

制限(つり上げ)荷重が5トン以上の揚貨装置を運転するために必要な資格です。揚貨装置は、船舶に設置されたデリックやクレーン設備をいい、これを用いて陸から船、あるいは船から陸へ貨物を積み替える港湾での作業に用いられています。

試験方式:学科/実技

受験料:学科 8,800円 /実技 14,000円

合格率:学科 76.2% 実技 90.2%(2022年)

受験資格:誰でも受験できます(※免許の交付は18歳以上からです)

 

対策

揚貨装置運転士の試験は、クレーン・デリック運転士免許もしくは移動式クレーン運転士と同じく学科と実技に分けて行われます。学科では揚貨装置に関する知識、揚貨装置の運転のために必要な力学に関する知識、関係法令、原動機及び電気に関する知識について出題されますが、受験者の殆どの方が他のクレーンの資格を持っているようで、学科一部免除で受験されてました(試験会場の白板に免除者が書かれてます)。合格率76.2%なのでしっかりと対策をしておきましょう。

 

実技試験は、クレーン・デリック運転士免許もしくは動式クレーン運転士と同じように教習所に通うつもりでしたが、どうにも関東近辺には実技教習所が見当たりませんでした。そこで実技試験を受ける前に色々と調べてみたところ、実技試験の合格率が990.2%と異様に高い事・操作レバーが左右に2つのみで前後に動かすだけという至ってシンプルな構造な事・講習料を払うと試験会場の設備で事前に練習ができるということでしたので、やもなく一発試験にチャレンジしました。筆記試験に合格すると実技試験の日程が届きますので、そこで関東の場合は神奈川港湾教育訓練協会に電話で事前練習を申し込むと受け付けてくれます。が、試験合格に浮かれていたのか事前練習の申込みをし忘れてしまい、文字通りの実技試験一発チャレンジとなりまして、試験当日は一度も操作レバーを触らぬまま実技試験を受ける事に・・・流石にこれは落ちる事も覚悟したのですが、いざ試験会場に到着すると、会場の壁に操作マニュアルが貼られていたという事。そして前に受験される方の操作してる姿を順番に並びながら拝見することができるという条件でしたので、並びながら同じ動きを何度も何度も真似する事でなんとか合格にこぎつけました。

 

参考書:『揚貨装置運転士 過去問題・解答解説集』4,400円

感想

揚貨装置運転士の免許があると、船舶についているクレーンを操作できます。受験資格は設けられておらず、試験も比較的簡単なのでご興味のある方は受験してみてはいかがでしょうか。しっかりと対策をすれば合格できるはずです。この揚貨装置は他のクレーン運転士の免許で操作できないので、適した免許で操作するように気をつけましょう。