●概要
浄化槽清掃実務者講習会とは、浄化槽の清掃業務を実地に従事する者が、適正な清掃作業に関しての基礎知識及び技術等を習得することを目的として、公益財団法人 日本環境整備教育センターが実施するものです。
受講料:21,600円
講習時間:1日目 9:25~16:00(12:00~13:00/昼食休憩)
2日目 9:15~15:15(12:15~13:15/昼食休憩)15:15~修了式
浄化槽とは:人の生活の中では、様々な理由で汚れた水が発生します。トイレから流される“し尿”だけでなく、炊事、洗濯、お風呂、洗面所などから出される生活排水も含めると、一人あたり一日に約200リットルもの汚れた水を排出していることになります。これだけ多くの汚れた水を何も処理せずにそのまま垂れ流してしまうと、不衛生なだけでなく、自然にも様々な悪影響を及ぼしてしまいます。これらの汚れた水を微生物の働きによって汚れを分解し、きれいな水に変えてから川などへ放流するための装置が浄化槽です。
11月の講習のため、宇都宮市文化会館前の銀杏並木がちょうど見頃でした。
●カリキュラム
(1) 浄化槽法のしくみ:関係法令について、浄化槽法のしくみ
(2) 浄化槽のしくみ:汚水処理のしくみ
(3) 浄化槽の種類:新構造基準の浄化槽・旧構造基準の浄化槽
(3) 浄化槽の種類:新構造基準の浄化槽・旧構造基準の浄化槽
(4) 清掃:目的、清掃作業に必要な器具機材、基本的手順、衛生・安全対策、浄化槽清掃汚泥の収集・運搬・処分
平成30年度末における全国の下水道普及率は79.3%です。下水道の普及率はおおよそ人口密集地域ほど高く、人口の密度が低い地域は低くなる傾向で、合併槽などによる個別処理の方が望ましい地域もあり、下水道の普及率の高さが環境のよし悪しを決めるものとは言い切れないようです。
家庭で出た汚水を浄化槽で処理して、川などへ放流されてる事をあまり知られてないようです
●感想
多くの人にとって社会生活には欠かせないインフラ、下水道。衛生・公衆環境の整備の指針の一つとなる、下水道の日本の下水道普及率は78.8%ですが、都道府県別の下水道普及率は徳島の18.1%から東京の99.5%まで数字の変動が大きいのが現状です。今後は多くの地域で人口の漸減と高齢化・地方の過疎化が予想されるため、地方、人口密度が低い地域における下水道事業の採算性の問題が、これまで以上に大きな問題点となるため、効率面で多様な需要が見込まれる分野だと思われます。