概要

移動貯蔵タンク定期点検技術者講習とは、一般財団法人全国危険物安全協会が行う、タンクローリーなどで危険物を安全に移動するために高度な専門的知識と技術をもって点検を行う技術者講習です。近年、タンクローリーの大型化や、それに伴う長距離化によって移動貯蔵タンク定期点検技術者にも年々高度な技術が必要とされています。そのため、タンクローリーを適切に使用し、危険物を安全に移動させる為に所有者等には定期的な点検を行うことが法律で義務づけられています。

受験資格:どなたでも受講できます。

受講料:39.600円(消費税を含む)

講習時間:1日目 9:00~17:00(12:00~13:00/昼食休憩)

        2日目  9:00~15:50(12:00~13:00/昼食休憩) 15:30~ 修了考査

修了考査の概要:考査は50分間、出題数20問、出題形式は4者択一です。再考査手数料3.300円

 
移動タンク貯蔵所とは、車両に固定されたタンクで危険物を貯蔵、取り扱う施設のことで、一般的にはタンクローリーと呼ばれています。タンクローリーは、小型・中型タイプの車両もありますが、主に大型車に分類される車両が多いため、大型免許の取得が必要となります。その他、危険物を運搬するためには「危険物取扱者」、高圧ガスを運搬するためには「高圧ガス製造保安責任者」の資格を取得しておく必要があります。
 
「危」の標識以外にも、「毒」や「高圧ガス」、赤字に白の反射材で「火」などがあります。
   

カリキュラム

・危険物法令
・危険物の概要
・危険物施設の概要
・基礎物理学
・点検実施要領
・実習
・修了考査

タンクローリーとは、主に重油やガソリンといった燃料や水などを運搬するための特種用途自動車です。タンクローリーは液体や固体のほか、LPガスや高圧ガスなどの気体の運搬にも使われ、またシロップや小麦粉といった食品類の輸送に用いられることもあります。特別な仕事と思われがちですが、その実態は荷物を積んで指定の場所まで輸送する貨物トラックとほとんど変わりません。
 
修了考査は講習をきちんと受けていれば、ほぼ合格することが可能です。

感想

ガソリンなどの危険物を運搬したり、水や食料品を運んだりするタンクローリーは、人々の生活を支えるという重要な役割を持った車両です。また、タンクローリーが運ぶのは燃料や食料といった生活に欠かせないものでもあるため、ドライバーとしての仕事自体も安定しやすいという特徴があります。 タンクローリーなどの大型化、移動の長距離化に伴い、疲労破壊の可能性がある移動貯蔵タンクの点検を行うこの資格は、今後もニーズが高まると思います。