●概要
砂利採取業務主任者試験とは各都道府県ごとに実施される国家試験で、砂利の採取に伴う災害を防止したり、砂利採取の計画や変更、砂利採取場において採取計画に従って砂利の採取が行われるよう監督したり、安全指導を担う者です。※参考:神奈川県の試験告知
受験資格:年齢、学歴等に制限はなく誰でも受験できます。
受験料:8,000円(収入証紙)
試験日:いずれの都道府県においても毎年1回、11月第二金曜日に一斉実施している
試験内容:砂利の採取に関する法令 - 10問 砂利の採取に関する技術的な事項- 10問(必須問題7問および選択問題3問)
合格基準:配点は、1問につき10点で200点満点です。総得点が130点以上で、かつ法令問題および技術問題の得点がいずれも60点以上で合格となります。
合格率:2018年 31.5%
受験願書の提出も、受験会場も神奈川県庁新庁舎でした。受験願書の証明写真が縦8cm×横6cm 大き過ぎてなんか恥ずかしい・・・
●対策
株式会社日本砕石新聞社から「砂利採取業主任者試験の受験テキスト3,000円(税・送料別)」「利採取業主任者試験の問題集と解説(3,000円(税・送料別)」「砂利採取法関係法令集3,000円(税・送料別)」がそれぞれ販売されていますので、ご利用下さい。問題と解説では、過去問の中から出題頻度の高い問題を選定して解説もしているので、合理的に勉強することが可能です。
試験は択一問題のみなので、これらのテキストをしっかり勉強すれば実務未経験の方でも十分合格可能です。私は2ヶ月ほど毎日勉強して受験に臨みました。
●結果
180/200点で合格でした。試験内容が砂利だけにとどまらず、砂利の採取に関する法令、採石法、公害対策基本法、水質汚濁防止法、大気汚染防止法、火薬類取締法、砂利採取行為規制関係法、砂利の採取に関する技術的な事項と多岐にわたっていて覚えるのに苦労しました。
受験者は15名くらい。合格証がシンプル
●感想
過去問題に収録されていない初めて見る問題が多かったので非常に焦りましたが、試験時間は2時間あるので落ち着いて1問1問対処しました。資格試験を選ぶ際に、合格率だけを判断材料として選定すると国家試験は痛い目に遭います(経験談)。というのも今回のような年間受験者が700人程の専門的な資格試験の場合、受験者の大半は業界経験者です。経験者が受験してこの合格率なので、建築・土木の専門知識の少ない方は合格ラインが更に低いと考えて、十分な対策を練って試験に臨むことをおすすめします。