概要

『高圧ガス製造保安責任者』とは、高圧ガスや液化石油ガスによる災害を未然に防止するため、高圧ガス・液化石油ガスの製造および販売業務に従事するために必要な資格です。資格種別は以下の9種類に分類されます。【①甲種化学②甲種機械③乙種化学④乙種機械⑤丙種化学(液化石油ガス)⑥丙種化学(特別試験科目)⑦第一種冷凍機械⑧第二種冷凍機械⑨第三種冷凍機械】乙種機械」とは、石油化学コンビナートなどの高圧ガス製造事業所で保安業務の統括と実務を行う資格です。資格は年に1度の国家試験に受験するか、高圧ガス保安協会が行う講習を受講し、その講習に対する技術検定に合格した者は、試験の一部が免除され「法令」科目のみの受験となります。

 

受講形式:オンライン講習

講習時間:21時間 映像配信による講習

受講料:24,900円 (検定試験料含む)+12,860円(講習テキスト・問題集)=37,760円

動画視聴期間:3週間

受講資格:どなたでも受講できます

合格率:25.2% ※令和5年上期検定試験

備考:テキスト等のご注文(テキスト等は事前に購入して、ご受講ください。)

 

場所はJR常磐線「北千住駅」より徒歩2分 東京電機大学 千住キャンパスでした。

試験方式

オンライン講習(21時間以上)の動画教材の視聴を完了し、その後の受講に際してのアンケートをお答えいただくことで講習完了となります。筆記試験は講習開講日の約1ヶ月後です。
○乙種機械講習検定試験  令和7年2月16日(日)
・学識(択一式15問/120分)<10:00~12:00>
・保安管理技術(択一式15問/90分)<13:00~14:30>
 

※検定試験では、四則計算のみができる電卓の使用は認めますが、関数電卓の使用は禁止します。

※検定開始後30分間は途中退室できません。

※問題用紙は回収します。お持ち帰りいただけません。

・合格基準:満点の60パーセント程度で合格となります。

対策

乙種機械責任者の資格を取得するには、国家試験に合格する方法以外に、オンライン講習を受講して検定試験に合格することでも取得することができます。国家試験は独学でも十分合格可能ですが、2024年の全科目受検の合格率は22.3%と決して楽な試験ではありません。オンライン講習を受講するメリットは、試験対策に重要な部分を繰り返し、動画で見返す事ができる点にあります。また、検定試験は『学識』と『保安管理技術』の2科目だけですので、過去問を繰り返し復習することで比較的通過しやすいようです。私の勉強時間は1ヶ月60時間です。

 

講習テキスト・問題集は、『中級 ⾼圧ガス保安技術』4,160円+『高圧ガス保安法規集』4,920 円+『乙種化学・機械 試験問題集 』3,780円=合計12,860円

試験

なんとか合格ラインには達したかなという感じ照れ。この乙種機械検定試験は試験問題の一部分を変更して焼き直しをしてるだけで、新傾向の問題は3~4問ほどです。よって全15問中のほとんどが過去問の焼き直しになりますので過去問の復習を中心に勉強時間を費やしましょう。前半の学識試験は計算問題が5問。すべて過去に1度出題されている問題です。計算問題は確実にとれる得点源ですので、苦手意識を持たずに対策することが大事です。試験方式は、学識・保安管理技術ともに5択のマークシート方式(各15問)で、6割以上(9問以上)正解すると合格となりますので、大丈夫そうだなと思ったら早めに退出して、次の試験に備えましょう。お昼休憩も1時間ありますので、午後からの試験対策もバッチリでした。

 

検定試験の合否は1ヶ月後。合格すると、講習修了証が送付されます。講習修了証は、高圧ガス製造保安責任者試験(11月)の試験科目一部免除に必要な書類ですので、大切に保管しましょう。乙種機械の受験者数は364名でした。

自己採点の方法

高圧ガス検定試験は問題用紙の持ち帰りが禁止されているので、帰宅して自己採点する事ができません。しかし、すべての高圧ガス試験では、四則計算のみができる電卓の持ち込みが認められているため、この電卓のメモリー機能を使って自分の答案を写して持ち帰りましょう。

 

① 問1~問10までの解答を数値で入れて、「M+」(メモリープラス)を押す。

 

② これでAC(オールクリア)C(クリア)を押しても、記憶した数値は消去されません。また、電源が自動でOFF(オフ)になっても再び呼び出す事ができます。

 

呼び出す時は「MRC」(メモリーリコール/メモリークリア)を押すと、独立メモリーに記憶されている数値が表示されます。

 

④ 問11~15問については「そのまま電卓に数値を入れる」or「丸暗記」をして、退室した時に紙にメモしておきましょう!問題・正解答の公表は試験翌日の15時から、高圧ガス保安協会のホームページで確認する事ができます。

感想

高圧ガス製造保安責任者試験のカテゴリには『甲種』『乙種』『丙種』があり、『甲種』の方がより上位の資格となります。また、「乙種化学」と「乙種機械」の違いについては、保安係員など選任する際に求められる経験が一部異なります。乙種機械責任者は、石油コンビナートなどの高圧ガス製造事業所で保安業務を行うのに必要な資格になります。選任できる免状は、保安技術管理者や保安主任者などが選任可能です。資格試験には年齢や性別、学歴などの受験資格はないため、誰でも受験ができます。学生と違い、働きながら勉強するというのは本当に大変なことなので、少しでも本試験の負担を減らしておきたいですよね。あなたもオンライン講習を活用して、乙種機械責任者を目指してみてはいかがでしょうか。