日本にはあまり浸透しなかったグランジ。
同世代の日本の洋楽ロックファンでグランジに嵌ったと言う人はあまりいないようですが、私が嵌れたのは、そういう環境にいたからなのだと思う
カナダにやって来たのは93年。グランジブーム全盛期。
グランジはアメリカ、シアトル発ですが、カナダも同じ。
私が以前住んでいた町、バンフは別名「若者の町」「パーティータウン」と呼ばれ、観光地と言うのもあり、カナダの若者が初めて親元を離れて働きにやってくる町でもあるのです。
なので職場にしても、周りは10代後半から20代前半の若者ばかり。
その当時、私はもう日本だったら「オバサン」の域に達していたのですが、気分はもう20代前半
バンフには毎年沢山の観光客、スキーヤー、スノーボーダーが訪れるものの町の人口はその当時でおよそ5千人位の小さな町。
町の真ん中にメインストリートがあり、そのメインストリートにお土産屋さん、レストラン、飲み屋さんが集中してるわけです。

バンフのメインストリート バンフアベニュー
店のラジオからも、若者達がたむろする場所からも、、、
MTVブームでもあり、当時人気のあったカナダのMTV番組 「MuchMusic」からも、、、、
グランジ、オルタナを専門にかけるクラブ(当時はバーと呼んでいた)などもあり、
町にはグランジ、オルタナが溢れていたのです
当時は来たばかりで英語も良く解らず、あれがムーブメントの一つだったとは知らず、ただただ「北米の音楽って格好イイな~」と思って聴いており、
グランジなどと言う言葉すら知りませんでした(笑)
当時は総じて「オルタナティブ」と呼んでた気がするのですが、、、。
北米の若者達を熱狂させたグランジ。
その若者達と共に過ごしたから、共に共感し熱狂出来たのだろうな~と思う
洋楽は80年代初期に英国ニューウェーブに衝撃を受け、夢中で聴いていたのですが、それ以来の衝撃で、こちらに来てからグランジに出会い、すっかり冷め切っていた音楽熱にまた火が付き、あの当時は音楽聴くのがとにかく楽しかった
グランジに加えキュアーさんやデペッシュモードと言った80年代好きだった英国のアーティストも北米に進出して来ており、それもまた良かった
今振り返ると90年代の北米の音楽シーンは、ほんとホット
あのムーブメントが日本に浸透しなかったのは、ちょっと残念な気がします、、、。
グランジ好きにはたまらない、映画「シングルス」のサントラ盤「シングルス」から一曲
このアルバム名曲揃いなのですが、、、。
ポール ウェスターバーグ
"Waiting for Somebody"