前回からの続きです。
≪過去記事≫ 投資のお話
20年前に投資をスタートさせてから、無理のない範囲で、投資信託をメインに投資をしています。明らかなギャンブルをするわけでもなく、自分としてはいたって真面目に。
それでも、勉強不足だったりして、いくつか手痛い損失を出しています。
投資経験の中で、私が「損をした経験」と「そこから得た教訓」をご紹介したいと思います。
内容としては、3つです。
①JALの倒産
②東日本大震災による東京電力の大暴落
③アベノミクスの読み間違い
この経験が、今の投資スタイルにつながっています。
JALの倒産
2010年にJALが経営破綻しました。
投資を始めて数年。
「株主優待」目当てでJALの個別株を買っていたんですね。大手だし安心、と思って。
たしか、当時の優待は、航空券が、いつでも50%OFF。
年末年始やお盆のハイシーズンに飛行機を使うことが多く、1回の往復で5万とかしていたので、それが、優待で半額になるのはありがたい!と思って、購入。
でも、数年でまさかの経営破綻。
株券はものの見事に「紙屑」となったのでした。
JALの経営破綻は、直接の引き金はリーマンショックでした。
リーマンショックは100年に一度の経済危機と言われています。
もし、リーマンショックが起きなければ、JALは倒産していなかったかもしれません。
でも、リーマンショックに耐えうるだけの企業体質でなかったのは事実です。
東日本大震災後の東京電力の大暴落
東京電力の株を手放して10年以上になるので、なぜ持っていたのかはもう覚えていないのですが、たぶん「配当が良かったから」
これも、大手だし安心、と思って。(経営も安定していたはず)
でも、東日本大震災が起きて、事態は急変。
株は大暴落。
紙屑にはならなかったけれど、原発の後始末をするのにあと何十年かかるだろう、と思って、損切して、他のものと損益通算して手仕舞ったことを記憶しています。
個別株の失敗から得た教訓
自分では「大手で安心」と思っていた、大手2社の個別株。
当時の心境としては「こんなことになるなんて、夢にも思わなかった」です
高い勉強料になったけれど、リスクが取れる若い時に経験したことで、以下の教訓を得ました。
〇安易に株主優待に飛びついてはいけない。
→ 株主優待を重視するのは個人投資家くらい。機関投資家は気にしない。
〇個別株を買うときは、会社の経営状態をしっかり確認しないといけない。
〇今の経営状態が良くても、予測不可能な事態が起これば、株は暴落する。
→ その会社、リーマンショック、天変地異に耐えられる経営状態ですか?
私の投資スタイル
上記のことを身をもって学んだおかげで、私の投資スタイルは「個別株には手を出さない」です。
個別の会社の経営状態なんて、いくら時間を使ってIRを読み込んだところで、情報量では機関投資家に勝てません。
また、予測不可能なことが起こったときについても、素人では予想できません。
高配当系の広告や株主優待特集とか見ると「いいなー」って思ってしまうけれど、ぐっとがまん
日本株を買うなら、リスク分散されているインデックスファンド一択です!
個別株は、会社が倒産すれば紙くずになるけれど、インデックスファンドなら、大暴落があったとしてもいつかは(たとえ時間がかかったとしても)上がってくる、というのは最大にして一番重要な違いです。
長くなるので続きます。