episode 2, 小学校時代 自分の得意なこと、という自覚

 

小学生の頃のことを思い出すと、ほぼ毎日習い事に通っていた、という記憶がまず思い出されます。

 

ピアノ、習字、水泳、公文、ミニバスケットボール…途中で始めたり途中で辞めたりしながら、毎日のように何かを習いに行っていました。

そして、家にいる時は、絵を描いていることが多かったです。
漫画を読むか絵を描くか、でしたね。

3年生からは絵だけでなく、漫画も描くようになりました。

その時から、描くのはだいたい女の子の絵。


それも、少女漫画にでてくるような、中学生・高校生くらいの女の子の絵ばかり描いていました。

小学3年生の時に、驚くようなことがありまして。

図画工作の授業で、友だちの似顔絵を描きました。
上手な子は市の展示会に出してもらえる、ということで、かなり気合を入れて描いた気がします。

ある日、先生から職員室に呼ばれました。

何かな、と思って行ってみると、先生から驚くべきことを言われました。

「授業で描いた似顔絵を展示会に出そうという話になったんだけど、6年生よりも上手に描けていたから3年生だって信じてもらえなかった。申し訳ないのだけど、展示会には出せません」

…な…なんで…
そんなことって…ある??

先生はフォローするように、とにかくよく描けていたって言ってくれたけれど、展示会に出せなかったのがショックでした。

ショックだったけど…うれしかった出来事でもありました。

6年生より上手に描けていたってことは、学校で一番上手に描けていたってことじゃない?

この時、幼稚園の時の体験より、もっと深く、もっと大きく、絵を描くことに関する自信が自分の中に出来上がったように思います。

『どうやら、人よりできるようだ』
という実感を、絵に対して持てるようになった、そんな出来事でした。

ここで初めて「自分の得意なこと」として認識できたと思っています。

 


 

 

 

 

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