おはようございます!
未来志向型 経営戦略コンサルタント
渡邉ひとしです。
中小企業も大企業も
日本の市場に於いては
同じ『外部環境』のもとで
懸命に営業活動をしています。
大企業の課題や
経営手法を観察することで
自社の経営に活かしてください。
今日の企業事例[第377話]は
『外部環境の変化への対応が急務』
(*写真はイメージです。)
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合併を繰り返してきました
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1888年11月に
別子銅山の機械設備の製作を担当する
『工作方』として創業しました。
1928年に
<住友別子鉱山>新居浜製作所へ
改称しました。
1940年9月に
<住友機械工業>に商号変更しました。
1945年12月に
<四国機械工業>に商号変更しました。
1952年5月に
<住友機械工業>に商号変更しました。
1969年6月に
<住友機械工業>と<浦賀重工業>を合併
<住友重機械工業>を設立しました。
1995年10月に
艦艇造船事業を< IHI >と統合して
<マリンユナイテッド>を設立しました。
2015年10月に
<三菱重工マシナリーテクノロジー>の
産業用クレーン事業を譲受しました。
2018年4月に
子会社の<住重富田機器>と
<住重テクノス>を吸収合併しました。
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< 住友重機械工業 >のビジネスモデル
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2018年11月に
難治性がんで薬剤を使い治療効果を高める
臨床試験の取り組みが報道されました。
40年以上に渡る加速器製造技術を応用し
1989年から国内大学との共同研究で
陽子線を発生するサイクロトロンを開発し
陽子線治療の照射機構を含めた
陽子線治療システム一式を提供しています。
がん細胞が取り込んだ薬剤から放射線が飛び
正常な組織を傷めずにがん細胞を叩きます。
従来の放射線や抗がん剤で治せない
難治性がんの治療法として期待されています。
2019年1月に
グループ会社などの製品データ検査について
不適切な検査が判明したと発表しました。
不正が発覚したのは
<住友重機械工業>の
『プラスチック機械事業部』と
<住友重機械搬送システム>
<住友重機械ギヤボックス>
<住友重機械精機販売>です。
動く歩道の定期点検などで
無資格者が点検したり
検査結果のデータを書き換えて
顧客に提出したりしていました。
<住友重機械工業>の別川俊介社長は……
「コンプライアンス最優先の意識が
浸透していなかった」と説明しました。
<住友重機械工業>は
2018年6月にグループ企業の
建設機械などでの不正を公表していて
7月、8月、10月と
次々に新たな不正を公表していました。
社外取締役を委員長とする
特別調査委員会を設置して
3月末までをめどに詳細な原因究明と
再発防止策をまとめます。
2019年2月に
体を傷つけることなく前立腺がんを見つける
診断技術を開発すると表明しました。
<北海道大学>や原子力施設メンテナンスの
<アトックス>などと共同で開発します。
前立腺がん特有のたんぱく質に結合する
診断薬を投与して画像診断装置を使い
体を傷つけることなく前立腺がんの
位置や大きさが分かる診断技術です。
高齢者の増加に伴い
前立腺がん患者が増える見通しです。
2019年2月に
下村真司取締役専務執行役員が4月1日付で
社長に昇格する人事を発表しました。
下村真司氏は主力子会社である
<住友建機>の社長を務めています。
下村真司氏は検査不正などの再発防止に
力を入れるとともに
「人材の多様性と技術を生かして
いかなる需要環境でも通じる
一流の商品を提供していきたい」
と述べています。
2019年3月に
品質管理に関する一連の不適切行為について
再発防止策を公表しました。
品質やサービスに関する法令などを
軽視していたほか
不適切な検査を許す品質管理プロセスに
不備があったことなどを原因として
指摘しています。
コンプライアンス(法令順守)の最優先や
業務品質の改善など
経営方針を徹底するとしています。
別川俊介社長は責任を取り
月額報酬20%を2カ月間返上します。
2019年5月に発表した
『2019年3月期』の連結決算は
純利益が前期比32%増と過去最高でした。
建設機械事業は北米や中国で
ショベルや建設クレーンの受注が伸び
バイオマス発電設備や
水処理プラントなど環境・プラント事業も
受注を伸ばしました。
2019年7月に
小惑星『りゅうぐう』の地中の砂の採取に
探査機『はやぶさ2』が成功しました。
4月には人工クレーターをつくり
地中の砂や岩石を飛び散らせてあり
それを機体に取り込む役割を果たしたのが
<住友重機械工業>が開発した
ジャバラ状のもので
舞い上がった砂を内部に送り込む
機体下部にある筒状の部品の
『サンプラーホーン』でした。
2019年9月に
モーターを制御するインバーターのメーカー
<インバーテック>の買収を発表しました。
英国<インバーテック>は1998年創業で
モーターの制御ソフトウエア技術も持ち
欧州・北米を中心に80カ国以上で
顧客基盤を抱えています。
2019年11月に
『2020年3月期』の連結純利益見通しを
19%減と予想から90億円下げました。
米中貿易摩擦による景気悪化で
設備・インフラ投資が縮小し
中国企業の投資意欲は落ち込んでいます。
2020年1月に
下村真司社長はボイラー事業は将来的に
新たな取り組みが必要と述べました。
欧州を中心に
再生可能エネルギーが台頭してきており
「バイオマス発電向けも
2~3年は良い状態だろうが
将来的に新たな取り組みが必要」
「廃棄物の活用や小規模発電の提案を
東南アジアで強化したい」
と下村真司社長は取材に答えています。
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株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役
未来志向型 経営戦略コンサルタント
愛知産業大学 非常勤講師
中部大学 非常勤講師
渡邉ひとし
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