おはようございます!
渡邉ひとしです。
企業事例[第366話]のタイトルは
『筆頭株主が社長と社外取締役を解任』
(*写真はイメージ写真です)
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<プラス>の事業部から独立しました
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1963年11月に
<プラス>株式会社の完全子会社として
<プラス工業>株式会社を設立しました。
1993年3月に
<プラス>株式会社アスクル事業部が
アスクル事業を開始しました。
<プラス工業>株式会社が
<リンクス>株式会社に商号変更しました。
1997年2月に
<リンクス>株式会社が
<アスクル>株式会社に商号変更しました。
同年5月に
<プラス>株式会社よりアスクル事業を
<アスクル>株式会社に営業譲受しました。
2004年1月に
医療・介護施設向けにカタログを創刊して
メディカル&ケア事業に参入しました。
2012年5月に
<ヤフー>が発行済株式総数の42.47%を
取得して筆頭株主になりました。
2012年11月に
B2C向け電子商取引サービスになる
『LOHACO』を開設しました。
2017年2月に
埼玉県三芳町の倉庫で火災が発生して
12日間燃え続けました。
2017年11月に
<セブン&アイ・HD>と協同して生鮮EC
『 IYフレッシュ』を開始しました。
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< アスクル >のビジネスモデル
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2018年6月
倉庫火災から1年余りたち
火災前の流通総額に復活しました。
火災が起きた物流拠点である
『ALP首都圏』は解体再建中ですが
横浜市にある大型物流センターの
『アスクルロジパーク(ALP)横浜』は
物流を担当する
フューチャープラットフォームアーキテクチャ
ECR本部の天沼英雄執行役員が
「いつどんな商品が流れてくるのか?」
「ロボットがリアルタイムで計算し搬送する」
と強調するように
倉庫から配送網までカバーする
物流革新の実験場になっています。
「慢性的な人手不足が問題となるなか
ロボット化のようなテクノロジーを駆使し
課題を乗り越える」
と天沼英雄執行役員は述べています。
2018年7月に
<佐川急便>と組んで東京ミッドタウンを
一時倉庫とする実証実験を始めました。
物流拠点からビル内の地下にある
荷物集積場までの配送を
<アスクル>が担当して
荷物集積場に届いた荷物を
<佐川急便>が台車などで
テナント企業へ運びます。
都心部を中心にこのような拠点を
増やしていく考えです。
いままでの注文履歴などから
安定した需要がある品目を予測し
ビルの地下などに保管しておき
在庫を持たない品目は
物流センターから届けますが
トラックの空きスペースで
在庫品を運ぶことで
トラックの積載率を高める狙いです。
2018年7月に発表した
『2018年5月期』の連結決算は
純利益が前期比4.6倍でした。
この決算会見で
<アスクル>の岩田彰一郎社長は……
「インターネット通販企業として
物流費用の高騰化に真っ正面に取り組む」
と自社配送網の拡大や
ロボットなどの最先端技術で
配送費の上昇や人手不足などに
対応する考えを述べました。
2018年11月に
好みや嗜好といったデータを商品の
オススメに使う取り組みを始めました。
食品・日用品メーカーから集めた
好みや嗜好といったデータを
ネット通販サイト上で利用者に
最適な日用品などを
提案する取り組みを始めました。
他社へ積極的にデータを開放して
自社サービスのてこ入れにも
つなげる考えです。
2019年2月に
法人向けにオフィス用紙を
自動で発注する新サービスを始めました。
「IoT」の機器を使い
オフィスから用紙が減ると自動で検知し
IoT機器『スマートマット』が
顧客企業の担当者に代わって
アスクルに発注する仕組みです。
2019年4月に
一般用医薬品(大衆薬)の
法人向けネット通販に本格参入しました。
社員が急に体調を崩した際に使える
風邪薬などの「常備薬」を
そろえたい企業の需要を見込んでいます。
2019年7月に
『2019年5月期』の連結純利益が
前期比91%減の見通しと発表しました。
物流施設の大規模火災後に開設した
物流センターに関連して
30億円の減損損失を計上したことが
連結純利益の大幅減に響いています。
2019年7月に
筆頭株主の<ヤフー>に対して
資本・業務提携の解消を申し入れました。
共同運営するインターネット通販サイト
『LOHACO』の事業譲渡を<ヤフー>が求め
<アスクル>が拒否し関係が悪化しました。
2019年7月に
<アスクル>の独立社外取締役で
指名・報酬委員長の戸田一雄氏は
筆頭株主の<ヤフー>が
独立社外取締役3人の再任議案に反対する
議決権を行使したことについて
「客観的に意見を言う独立役員に
やってはいけないこと」
「日本の資本市場が傷つく」
と記者の取材で批判しました。
2019年8月に
岩田彰一郎社長と独立社外取締役3人の
再任議案は否決されました。
約45%を出資する<ヤフー>が
業績低迷を理由に
岩田彰一郎社長と独立社外取締役3人の
再任に反対して再任議案は否決されました。
岩田彰一郎社長は……
「親子上場において少数株主の権利を守り
利益相反を防ぐ独立取締役を
否認したことは非常に大きな事件だ」
と親会社で筆頭株主の<ヤフー>と
第2位株主の<プラス>が
独立社外取締役3人の再任に
反対したことを問題視しました。
2019年8月に
新たに就任した吉岡晃社長は
筆頭株主の<ヤフー>に対して
『資本関係の解消を求める方針』は
変わらないと表明しました。
2019年10月に
指名・報酬委員会委員長に就いた
国広正弁護士は
「アスクルからもヤフーからも中立で
両社が納得する独立社外取締役候補を選ぶ」
「難問だが年内にやりたい」
と取材で述べています。
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株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役
未来志向型経営コンサルタント
愛知産業大学 非常勤講師
中部大学 非常勤講師
渡邉ひとし
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