Show Me Me -6ページ目

どうやって?

強引に渡されたマイクを握り
くだらないテンションが舞い上がる空間で
歌え歌えとせがまれる
しかも知らない歌を

いったいこんなくだらない奴らとどう付き合えばいいとゆうのだ


こんな有名な歌を知らない?
疑いをかけられ
ノリが悪いだけだろ?
舌打ちをされる
おれはほんとに知らなかったのに

人の言い分も聞かず
勝手に押しつける奴はクズだ
こんなクズ共と一体どうやって付き合えばいいとゆうのだ

何でもかんでも
空気を読めとゆってくる
何でもかんでも
カタにはめようとしてくる
ウンザリだ

あんな奴らの前じゃ
何だってする気になんないぜ

FUTURER IS NOT

いつもの青い空が
少し恥ずかしそうにこっちを見ている
出番が早すぎた、そう思っているのかもしれない

世間はまだ梅雨だ
カラッと晴れた空よりも、ジメっとうっとうしい空が似合う


今日俺の心がカラッポなのは
1日がカラッポだったからだ
パソコンに向かって8時間
電話をつないで8時間
ババアに気を遣って8時間
くだらねえ8時間
死んでいた8時間


こんな無の時間を過ごして
いったいどんな人間になればいいのだ

どんな光があるのか
どんな希望があるのか
どんな楽しみがあるのか

未来には何もない
考えるだけ無駄なのさ

消えてゆく

今日の空は湿っていて重く
しぼり足りない雑巾のように
今にも雫をしたたらせそうだ

こんな日は迷うのだ
外に出るのか家でゴロゴロするのか
眠たい
そのせいもあり判断力がにぶる
どっちでもいいことだが迷う
快晴ならばオートバイにまたがり
瞬く間に出ていただろう
どんよりとした空の下、ぼんやりと僕は考えて
オートバイにまたがり
のらりくらり出発した


遅れていた特急の到着をつげるコールが鳴る
目の前には僕が乗る予定の普通電車が来た
眠たい
そのせいもあって判断力がにぶる
コールを信じて1歩も動かず
目の前の電車は
口を閉じて静かに滑り出した
僕は横目で電車を見送った
我に返って驚いた
乗るはずだった電車が行ってしまった
僕は電車の背中をみた
車掌の背中も見えた
背中はどんどん小さくなった
最初から小さかった車掌の背中は見えなくなった
やがて電車の背中も見えなくなった
蝶が舞っていた
電車を追いかけるように
そのスピードじゃ追いつかないぜ
ほんとバカなやつだな
でもおれはもっとバカだな


そんなことを考えつつ
次の電車に乗り込んだ僕は
ふと窓越しに空を見上げた
伊丹の空に飛行機が飛んでいた
飛行機は厚い雲の中に隠れた
食べられてしまったのだろうか
今日は何もかもが僕の視界から消えてゆく


目の前の幸せが消えなきゃいいんだけど
つまんねえことが消えりゃいいんだけど