
南海2000系の概要
(南海2000系電車)
南海2000系は1990年から1997年にかけて製造された車両です。高野線の山岳区間である橋本~極楽橋での使用を前提としていた事から車体17m車の「ズームカー」として製造されました。
4両編成×9本、2両編成14本、合計64両が製造され、現在も全車が在籍しています。
車両性能
従来から高野線で運用されていた21000系・22000系(2200系)と併結運転可能な仕様です。
また2000系より後に製造された2300系とも併結運転可能となっています。
営業最高速度:110km/h
制御方式:GTO VVVFインバータ制御

内装
(2000系電車 車内)
ロングシート+車端部クロスシートの車内となっています。(1~4次車は全てロングシート)
短距離利用、長距離利用両方を想定した良い内装だと思います。
運用・年表
(南海本線・空港線用の2000系 右)
高野線では各停から特急まで様々な種別に使用された実績があります。
2000系が導入された当初の高野線は難波から極楽橋まで直通運転する列車が多く運行されていました。しかしながら、高野線の混雑が激化したため2005年のダイヤ改正で急行列車の多くがなんば~橋本間の運行に変更され、2000系の一部車両に余剰が発生しました。この余剰車両を活用し、2007年から南海本線・空港線の普通車での運用を開始しました。
2024年には2200系・2230系を置き換えるため、汐見橋線や多奈川線、加太線といった支線にも活躍の場を広げています。
1990年 営業運転開始(高野線)
2007年頃 南海本線・空港線での営業運転開始
2009年7月 「天空」自由席車としての運用開始
2024年1月 試運転で汐見橋・加太線等に初入線
2024年3月 多奈川線での営業運転開始
2024年4月 加太線.高師浜線での営業運転開始
2024年5月 汐見橋線での営業運転開始
2024年12月 南海本線(加太線直通除く)・空港線での営業運転終了

改造
(ヘッドライトLED化後の2000系)
2020年度から前照灯が通常のライトからLEDライトに交換され、2023年度中に完了しました。
(支線用に改造された2000系)
2024年1月に支線用に改造された編成が登場しました。2両編成単独、ワンマン運転での営業運転に対応する改造が行われ、同年3月から営業運転に入っています。
所属車両基地
・住ノ江検車区(南海本線・支線用)
・小原田検車区(高野線用)

定期検査施行箇所
日常的な検査は基本的に所属している車両基地で、全般検査等の大規模な検査は本線・高野線所属車両共に千代田工場で行います。
定期運用線区
南海本線 紀ノ川駅~和歌山市駅
なんば駅~羽衣駅(回送のみ)
羽倉崎駅~みさき公園駅(回送のみ)
空港線 泉佐野駅~関西空港駅
高野線 なんば駅~極楽橋駅
汐見橋線 汐見橋駅~岸里玉出駅
多奈川線 みさき公園駅~多奈川駅
加太線 紀ノ川駅~加太駅
和歌山港線 和歌山市駅~和歌山港駅
過去の定期運用線区
南海本線 羽衣駅~羽倉崎駅
※現在も車両検査時に回送で走行することがあります。

ラッピング列車
(「戦国BASARA」ラッピング車両)
2016年に運行されていました。
(真田赤備え列車)
NHK大河ドラマ「真田丸」を契機に九度山を盛り上げるため、2015年11月から2019年2月まで運行されていました。
(めでたいでんしゃ かなた)
2024年7月から加太線・和歌山港線で運行されています。
南海2000系の記事一覧
・2024F+2034F 団臨 難波→極楽橋 2023-7/20
参考文献
Wikipedia「南海2000系電車」2024-9/19 6:23版
以上、南海2000系の紹介でした。














