昨日、JR西日本が2023年7月から豪雨災害で運休している山陰本線 小串~長門市間の復旧作業の詳細を明らかにしました。

  ​はじめに

まずはじめに、昨年6月に山口県を襲った豪雨災害や今年1月1日に発生した能登半島地震で被災された方々にお見舞いを申し上げます。1日も早く日常生活に戻れることを願っております。


  ​小串~長門市間の概要


(小串駅に停車中の山陰線普通列車 2022年撮影)

この区間の定期特急列車は2005年に「いそかぜ」が廃止されて以来設定がなく、普通列車のみの運転となっていました。ただし豪雨災害前までは豪華寝台特急の「twilight express瑞風」や新下関と東萩を結ぶ観光列車「〇〇のはなし」等臨時列車では特急や快速列車が運行されていました。現在、「瑞風」については山口線に経路を変更した上で運行されています。


  ​長門市~人丸・滝部~小串間の復旧

長門市~人丸駅、滝部~小串間については線路内に流入した土砂の撤去や流出した盛土の復旧を行った上で復旧するとの事です。この作業は速やかに着手し、約3ヶ月で完了する見込みとなっています。

早ければ夏頃の再開でしょうか。


  ​人丸~滝部間の復旧

人丸~滝部間にある粟野川橋梁が河川増水の影響で損傷していることから、橋脚の改築工事が必要になるとの事です。復旧工事は設計作業等が完了次第着手するようですが、約1年半要する見込みとなっています。

早くとも2025年秋頃の再開になるでしょう。


  ​同じく被災した美祢線は・・・


(仙崎駅に停車中の美祢線直通列車 2022年撮影)

一方、同時期に豪雨災害の被害を受けた厚狭駅と長門市駅を結ぶ美祢線は橋梁が倒壊する等大規模な被害を受けたため、復旧の見込みは立っていません。


  ​山陰線・美祢線の今後

山陰線については復旧工事が行われることが確定し、一安心といったところでしょうか。

一方美祢線については自治体が頑張っているようですが、復旧の目処が経っていない状況ですので早く復旧されることを願っています。こちらは事実上作り直しレベルの復旧工事になると思いますので、復旧工事と高速化工事を併施して速達性をアップさせる方が個人的には良いと思います。山陰線や美祢線沿線には長門や萩、秋吉台という観光地もあるだけに現状は非常に勿体ないと感じています。


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