日々の運動や部活動、ランニングを楽しんでいる方にとって、足やすねの痛みはよくある悩みかもしれません。でもその痛み、単なる筋肉痛と思って放置していませんか?実はそれ、「疲労骨折」のサインである可能性があります。
疲労骨折は、骨に繰り返し加わる小さな衝撃や負荷によって、骨が徐々にダメージを受け、やがて亀裂が生じるケガです。通常の骨折と違い、転倒や大きな衝撃がなくても起こるのが特徴で、スポーツをしている学生や社会人、またはウォーキングやジョギングをしている中高年にも多く見られます。
疲労骨折が起こりやすい部位
疲労骨折は特に下肢に起こりやすく、以下の部位が代表的です。
-
脛骨(すねの骨)
-
中足骨(足の甲の骨)
-
大腿骨(太ももの骨)
-
踵骨(かかとの骨)
これらの部位は日常的な動作や運動時に多くの負荷がかかるため、繰り返しのストレスによって亀裂が入りやすくなります。
どんな人がなりやすいの?
-
陸上、バスケットボール、サッカーなどジャンプや走る動作が多い競技をする人
-
急に運動を始めた人や、運動量が急激に増えた人
-
偏平足やO脚など足の構造に癖がある人
-
カルシウムやビタミンDの不足がある人
特に成長期の若者や骨密度の低下しやすい女性は、注意が必要です。
疲労骨折のサインと見分け方
最初は運動後や翌日に「なんとなく痛い」という程度ですが、無理に運動を続けると痛みが徐々に強くなります。放っておくと、日常生活でも痛みを感じるようになり、完全な骨折に至ることもあります。
-
運動すると痛み、休むと和らぐ
-
痛む箇所を押すとピンポイントで痛い
-
腫れや熱感があることも
こうした症状が出ている場合、自己判断せず医療機関での検査が必要です。
治療と予防について
治療の基本は安静です。運動を中止し、必要に応じてギプスや松葉杖を使います。部位によっては1〜2か月の安静が必要です。骨がきちんと癒合するまでの時間をしっかり確保することが重要です。
また、再発を防ぐためには次のような対策も効果的です。
-
正しいフォームで運動を行う
-
靴を自分の足に合ったものにする
-
栄養バランスを整える
-
適度に休息をとる
「無理をしない」が最大の予防策
疲労骨折は、「がんばりすぎた」結果として起こるケガとも言えます。少しの痛みだからと無視せず、「いつもと違うな」と感じたら早めに休むことが、結果的にはスポーツや日常生活を長く楽しむための近道です。
もし今、運動中や日常生活で気になる痛みがあるなら、一度その部位に目を向けてみてください。骨はあなたの体を支える大切な存在。きちんと労わってあげることが、自分自身への最高のケアかもしれません。