昨日の「太報」の記事からです。

  台中で、建設中のマンションから重機のアームが落ちて、台中メトロを直撃するというニュースがありました。

  この事故で、静宜大學法学部の助理教授が亡くなっています。

 

  

 

  下のような写真が載せられています。

 

 

 

  いやはや、こんな事故があるのですね。 

  電車に乗っていて、急にタワークレーンのアームが落ちてきたら、防ぎようがないと思います。

 

  下の写真は5月10日の「フォーカス台湾」の写真をお借りしました。

 

  …

  「釀」という動詞にはどんなニュアンスがあるのでしょうか。

  教育部の國語辭典によると、次のような説明がされています。

 

 

  おそらくは2つ目の意味に当たるんだと思います。

  「だんだんとそういうふうになった」というような、ニュアンスがある言葉と思われます。

 

 …

  記事は次のように続いています。

  第三段落を簡潔に訳してみました。

 

  

  台中興富發建設新建案「文心愛悅」吊臂從頂樓掉落至中捷軌道後,又被列車撞上,釀1死10傷慘劇。外界質疑該塔吊合格證檢查疑逾期,勞動部職安署今(5/11)回應,已即時查證塔吊目前尚未超過有效日期,不過,肇事的興富發旗下齊裕營造公司近5年發生7件職災,經各個勞動檢查機構執行勞檢後,局部停工56次,共裁罰近1400萬元,強調會持續監督檢查齊裕營造公司。

 

  興富發建設公司位於台中市南屯區文心南路上的建築工地,昨日拆除固定式起重機(塔吊)時,造成吊臂掉落砸中捷運列車,吊臂插進車廂內,造成1死10傷的慘劇。外界質疑塔吊合格證檢查超過2年,勞動部職安署查證後回應,該塔吊於2020年11月3日竣工檢查合格後,並分別於2021年11月1日及2022年10月31日定期檢查合格,合格證有效日期至今年11月2日為止,目前尚未逾有效日期。

  外界質疑該塔吊操作人員是否有技士證、鋼構組配作業主管於現場指揮監督勞工拆除塔吊等。職安署說明,災害發生第一時間即指派人員到場積極檢查,初步發現塔吊操作人員均具有技術士合格證,但該鋼構組配作業主管未於現場指揮監督作業,因此,除原依塔吊操作不當勒令停工及裁罰30萬元處分外,再增罰作業主管未在場指揮監督30萬元,以及承攬管理不當15萬元。

 

  タワークレーンを操縦していた人物が免許を持っているかどうかが疑われていたが、職安署の説明によると、発災直後、職員が現場に派遣され検査が行われたが、タワークレーンの操作員は全員技能資格を持っていたものの、鉄骨構造物の組立作業の監督者はいなかったことが当初判明した。このため、本来のタワークレーンを除き、不適切な操作を行ったとして作業停止命令と30万元の罰金に加え、指揮・監督に立ち会っていなかった監督者にも30万元の追加罰金が課せられた。監督、不適切な契約管理に対して15万元の罰金を課した。

 

  最後は次のように結ばれています。

 

  另對本次釀禍的營造廠齊裕營造公司在近5年間,共發生7件重大工安事故,為何未在先前進行全面檢查一事。職安署指出,之前已列管該公司承造工地,各勞動檢查機構近5年對該公司工程執行勞動檢查,發現有立即危險之虞,共計局部停工56次,共裁罰近1400萬元,後續仍會對齊裕營造公司積極監督檢查。

  

  なんと、災害を起こした建設会社では、過去5年間で7件の重大な事故が発生していたといいます。

 

 

  なぜこのような企業に工事を任せてしまうのでしょうか。

 

  私の学生時代の友達も、今、静宜大学で助理教授をしています。

  このような形で娘を奪われてしまった親の気持ちを考えると、本当に悲しいと思います。

  こんな死に方ってあるでしょうか…。