今日の二時間前の「三立新聞網」の記事からです。
若い中国の民族主義者(小粉紅)が台湾の旅行団に向かって「蔡英文はいちばんゴミ」とヤジを飛ばしたようですが、その場にいた女性が機転を利かせて応答し、その場は丸く収まったようです。
写真も載せられていました。↓
蔡英文総統のツイッターなどは、「小粉紅」(ピンクちゃん)によって、ネット上でよく攻撃の的になっているようです。
記事は次のように続いています。
遇到中國小粉紅不理智嗆聲,該怎麼回應?一群台灣遊客到中國旅遊,被一名中國人當面嗆「蔡英文是最垃圾的」,結果一名台灣婦人高EQ避開話題,讓網友們直呼「素質高下立判」。
有網友在推特分享影片,一名中國男子對台灣旅遊團嗆聲「蔡英文是最垃圾的,你們要跟中國人走」,一名台灣婦人輕聲回「我們是出來玩的,不談這個,大家都是好人」,原本氣焰囂張的中國男子,態度也軟化「好,對」。
網友們看完對話,紛紛回應「一邊是好人,一邊是好傻的人」、「就算吵贏了中國還有千千萬萬個小粉紅,吵不完的」、「沒比較沒傷害,台灣人言談還是聰明得多」、「自己被洗腦,還主動去洗別人的腦」、「要與傻逼爭論,這樣才能保持愉快心情」、「素質真是差距太大了」。
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ひとりの中国人男性が、中国に旅行に来ていた台湾旅行団に向けて「蔡英文はゴミだ。あなたたちは中国人と行動を共にするべきだ」とヤジったようです。そうすると、一人の台湾女性が機転を利かせて応対しました。「私たちは遊びに来ているんだから、今はそれを言わないことにしましょう。みんないい人なんだから。」
そうすると、もともとカッカしていた中国人男性は態度を軟化させ、「わかった。そうだな」と言ったようです。
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「小粉紅」については、なんと日本のWikipediaでも説明が載せられていました。↓
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なるほど、まだ完全には赤に染まっていないという意味で「ピンクちゃん」と言うんですね。
しかし、この記事、ちょっと不完全だと思います。
中国のどこでこの事件が起こったか、書いていないんです。
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ネット民はこの小さな事件に対して次々と反撃するコメントをしているようですが、この「ピンクちゃん」は「わかった。そうだな」と態度を和らげているわけですから、あまり反撃しないほうがいいのではないかな、と思いました。
相手が態度を和らげているのに、こちらがずっと攻撃の手を弱めないなら、こちらも相手と同じレベルだということになってしまいかねません。
それとも、相手は蔡英文総統のことを「ゴミ」だと言っているわけですから、これぐらい反撃してもいいのかな~。相手はあやまっているわけではないしね。
まあ、この場だけでは済まない積年の怨みがあるんでしょうね。きっと。
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今のクラスには、ひとりだけ中国人の学生がいて、クラスのどの学生より真面目で集中力がありますが、その学生が発言すると、一瞬クラスの空気が凍りついたようになります。でも、台湾の学生は大陸の学生を直接攻撃するようなことは普通は言わないと思います。
日本の日本語学校で教えていたときには、クラスの中にひとりだけ台湾人の若い学生がいて、その学生がなにか発言すると、他の中国人の学生からよく圧力を掛けられていました。ひとり喧嘩っ早いタイプの北京の学生がいたんです。
台湾人の子は、15歳くらいの学生だったんですよね。よくがんばっていたと思います。
確か、お母さんが台湾人で、離婚してお母さんと台湾に戻っていたんだけど、お母さんが亡くなってしまい、日本のお父さんのところに引き取られたのだと言っていたかな…。
元気だろうか。あの子は今頃、日本にいるんだろうか…。日本で幸せになってくれてるといいな…。
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ちなみに、この記事に載せられている台湾人側からの反撃のコメントは、例によってなかば大喜利状態になっています。
「一邊是好人,一邊是好傻的人」(一方はいいひと、もう一方は単純な人。)
「就算吵贏了中國還有千千萬萬個小粉紅,吵不完的」
(今回は言い負かしたけど、中国にはまだたくさんのピンクちゃんがいて、ヤジりたりてないと思う。)
「沒比較沒傷害,台灣人言談還是聰明得多」(比べないなら傷つけることもない。台湾人はことばの面でずっと頭がいい。)
「自己被洗腦,還主動去洗別人的腦」(洗脳された人が、他の人を洗脳しにいってるよ。)
「要與傻逼爭論,這樣才能保持愉快心情」(バカと争うなら、こんなふうにしないと愉快でいられないよ。)
「素質真是差距太大了」(素養がまったくちがってるよ。)
韻を踏んでいる中国語もあり、そのまま日本語にするのはなかなか難しいですが…。
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この記事の中では、旅行団の中にいた台湾人女性は冷静に対処していますが、いつも冷静な台湾人の友人も、こと政治のことになるとなかなか冷静ではいられないようです。
クラスの中では、どちらからの味方をしたり、学生が不平等だと感じるような振る舞いをしないように、注意しないといけないな、と思いました。