台湾では、UNIQLOで服を買う事が多いです。

 

 色の好みやデザインの志向が万人向きなんだと思います。台湾でも人気がありますよね。

 

 スカートなどを選ぶときに、よく目にする「褶」という漢字について今日は書いてみようと思います。

というのも、この言葉を初めてみたとき、「タック」なのか、「プリーツ」なのか、よくわからないと思ったからです。

 

 教育部の辞書で見てみると、「褶」という言葉には「ひだ」や「しわ」という意味があるようです。↓

 

 

 まずはタックが入ったパンツから確認していきましょう。

 

 まずこのタックの入ったパンツですが、「打褶」にあたるようです。

 同じ製品が台湾のサイトにもあったので確認しました。

 

 日本語のほうには「センタープレス」というキーワードもありますが、

 それは台湾のサイトのこの商品に関しては特に翻訳されていませんでした。

 

 なるほど、ワイドパンツは「廣褲」、または、「廣版長褲」というんですね…。↓

 

 

 では、プリーツスカートはなんというのでしょうか。↓

 

 

 これは、台湾では、「細褶裙」と表現するようです。

 あるいは「百褶裙」という言い方もあるようです。

 

 それでは、下のような「ピンタック」は中国語でなんと言うのでしょうか。

 

 

 製品を対照してみると、これも「細褶」というようです。

 

 さらに台湾では、下のような畝のある素材も「細褶」というようです。↓

 

 

 これは新しい発見でした。

 「細褶」という語彙は、ひだのように深く折られていても、畝のように表面的な凸凹だけであっても、

どちらも「細摺」で表現できるということですね。

 

 そうすると、「細褶」というのは、

「プリーツ」、または「細うね」、または「ピンタック」と言い換えることができるかもしれません。

 

 それでは、下のようなギャザースカートをなんと言うのでしょうか。

 

 

 この場合は、「抓皺裙」というようです。あるいは、「抓皺細摺裙」という場合もあるようですが、

 比較的無造作にギャザーをとったギャザースカートの場合には、「細摺裙」とは言わないようです。

 

 まとめると、

 「細摺」といったときの「褶」という語彙の中心的な概念は、

 「規則正しい等間隔の」折り目、うね、ひだということのようです。

 また、「打褶」という語は、タックをとることを意味しているようです。

 

 日本語だと、すべて外来語で分けて表現する言葉を

 台湾では共通の「褶」という語彙を使って表現している、ということですね。

 

 台湾人の立場になって考えると、日本のカタカナの服飾用語を覚えるのは

 本当にたいへんかもしれないですね。