中央通訊社のニュースの見出しにあった言葉です。
ウィクショナリーで意味を調べると、「人の目を引く」「人の注意を引く」という意味のようです。↓
教育部の辞書でさらに調べると、「睛」という漢字は、「眼球」という意味があるようです。なるほど、これで、「吸睛」の意味が理解できます。↓
続く記事本文に注目すると、同じような意味を表す表現が出てきます。↓
青字の部分です。
日本語のニュースの見出しでもありがちですが、「吸睛」は二字で、コンパクトな語彙なので、見出し語に使われているという可能性もありますね。
『辞書に載っていない中国語』さんの用例を引用させていただきます。↓
教育部の辞書には、「吸睛」という項目がありませんでした。おそらくは、ウィクショナリーにあるように、新しい言葉でスラングに属するものなのでしょう。
日本では、このような辞書にも正式に載っていない言葉がニュースの見出しになることはまずないでしょうが、中国語圏ではよくある現象です。中国語学習者にとって、そこがとてもむずかしいところなんですね。ニュースなどでよく目にする言葉でも、教育部の辞書には項目が立てられていないんです。
ひとつひとつ自分で確認していくしかないのだろうと思います。