授乳とういうのは新生児の際は、大切な栄養をお母さんからもらうのと、いろんな疾病に対する抵抗力や免疫力ををもらうのと、子供の唯一の本能である「口から栄養をとる=吸う」という行為を教えてあげる大切な時間です。![]()
そして親子の最高のスキンシップと「癒し」の時間なのです。
「授乳はどういうタイミングであげるの?」という方がおいでですが、この授乳が生活サイクルを子供の身体に植えつけてあげる時間=正しい生活時間を教えてあげる時間でもあります。
諸説ございますが、具体的には、朝6時の起床(皆さんに最初にお渡ししてるお手紙の中に書かれています「睡眠について」を参照ください」のタイミングにあわせて、その後3時間おきに授乳することをお勧めします。
当然夜中も変わりません。つまり、朝6時、その後9時、12時、15時、18時、21時、0時、3時となりますね。
これは、断乳する日まで変わりなく行います。病気になっても、生活のリズムが何らかの理由で崩れても、いろんなことがあっても、この時間があることで生活サイクルが正され、ストレスも解消されます。
通常食になったとしても、断乳するまではおっぱいをあげてください。(おっぱいをあげた後に普通食です)
逆に欲しがるままにあげたり、わがままを落ち着かせるための「逃げる」材料としてやたらとあげるのも考えものです。ただ、水分補給という意味で運動した後、お風呂の後などにあげるのは良いと思います![]()
断乳を考える1歳過ぎたころからは特に気をつけましょう。
そうして何らかの理由で母乳があげられなくなり人工乳になったとしても、哺乳瓶の口に含む部分もできるだけ母乳の作りに近いものを選んでください。
実は母乳を「吸い飲む」というのは結構大変な作業なのです。
「努力しないと出てこないもの」なのだそうです。しかし、この努力して飲むことが後々「努力する性格につながる」とおっしゃる教育家はたくさんおいでです。(私も多くのお子さんに接してみてそう感じています)
人工乳になったとしても、お母さんがちゃんと抱っこして子供の表情を見ながら授乳してあげましょうね。
母親の肌を感じて授乳することがいかに大切かは前に述べたとおりです。
ベットに寝せたまま自分で哺乳瓶を持って飲んでいる乳児を見ると残念でなりません。お母さんだって子供からの愛情をたっぷりと感じられる大切な時間だと思いませんか?
全てを預け信頼し愛情を感じるからママのおっぱいも飲んでいるのですよ。そうでなければ子供はおっぱいを拒否したりするのですよ。ご存知でしたか?
付け加えると、これは添い寝にもつながるのですが、「添い寝が良い?悪い?」の意見もさまざまですが、現在統計でわかっていることは、「母乳をもらっていた。」「添い寝をしてもらっていた。」という人は大人になって、喫煙の率が非常に少なく、逆に母乳でなかった人は喫煙している人が多いということがわかっています。
また、親との関わりが上手で、性格が穏やかで、他の人との関わりも上手に行えている人に「添い寝をしてもらっていた。」という人が多いことがわかっています。
「早く自立させたい」と、早くからひとり部屋に一人で寝かせたいという親御さんも最近は多く聞きますが、後々考えると(私などはすでに子育ては終えてますので・・・)添い寝できる時期もそう長くはなかったなあ・・・と、懐かしく思い出します。
気がつくと子供はいつの間にか自立して添い寝も自然と必要でなくなりますし・・・。
授乳も添い寝も「良いか悪いか」ではなく、そうすることが自然なのではないかと私は思っています。
子育ては大変かもしれませんが、愛情をもち接していけば自然と必要なこと大切なことが見えてきます。
今働くお母さんが一般的にでさえなってきています。できれば3歳まではお母さんが手元で育児をしていただきたいのです。
そして授乳はその子育ての基本になっていく大切なお母さんとの時間です。
どこかの首相が「3歳までは自分で子育ていてほしい」とTVでお話していて、これだけは大賛同いたしました。
どうぞ、参考までに。
ゆうこ先生より。![]()